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東京都のA様ご依頼の特注MM-151S(MM-4.5S)の接着完成品です。

ご依頼通り積層板の中心の板1枚を15mm厚(通常は30mm)にして接着しました。MM-141SとMM-151Sの中間のサイズになりますので
MM-14.5Sという品番が良いかも。

穴開けを終えて、現在サイドバッフルの接着中です。作業工程上、2回に分けて接着します。
こ後、支給頂いたDCU-F103W(アルニコマグネットの限定販売品)のフランジに合わせて4mm深さのザグリ穴を加工します。
ご指示頂いたウッドコーンの木目を縦目にすることを忘れないようにます。

(2015/6/19)

岡山県のA様の特注製作のUMU-191Mです。


積層板の接着が終わり、BOX自体はだいぶ以前に完成していましたが、すみません、SSC塗料が在庫切れで塗装作業に掛かれませんでした。

そのSSC塗料が先日入荷しましたので、早速塗りました。6面全面と空気室の内部、音道の出口に塗ります。

1日乾燥させた後、今は塗装屋で順番待ちです。ご依頼通りカシュー塗装の半艶の黒色で仕上げさせて頂きます。

(2015/6/18)

2015/6/29 オーダー頂いた商品の製作「進行状況」を更新しています。

前触れもなく「進行状況」という新タイトルの更新をUPしていますが、皆様ご覧頂いていますでしょうか?

特注品や、WCWなどの製作時間の掛かる商品の製作状況をオーダー頂いた方に随時HP上でご報告したい為と、それを皆様にもご覧頂いて参考にして頂ければ、という思いで、このコーナーを設けました。

「指定色で仕上げて欲しい」、「支給するユニットを取付けて欲しい」、「全ての角にR加工をして欲しい」など、定番商品を元にした、お客様のオリジナル品を可能な限りお受けしています。

今後もこのコーナーで随時UPさせて頂く予定ですので、宜しくお願いします。

2015/6/16 キャンプで大活躍のサウンドバー

最近、私たち夫婦は休日、家でのんびり過ごすことが多くなっています。
妻は部屋の掃除や洗濯、私は頂いたメールへの返信やHPの更新などの仕事で半日は過ぎてしまいます。
昼過ぎになってから近くのデパートやスーパーでの買い物に行ったり、たまに日帰り温泉へ行く程度で、昔のように遠くの行楽地まで日帰りでドライブなどすることは少なくなりました。

それに引き換え、我が子供たちは休日ごとに冬はスノボー、夏はキャンプ。他に、バスケ、フットサル、釣り、バイク、フェスなどに出かけて家に居ることは殆どありません。色々な仲間たちと青春を謳歌しています。

暑くなった最近はキャンプやバーベキューをしているみたいですが、その都度「サウンドバー」をアウトドアグッズとして利用してくれています。

サウンドバーを持って行くたび、折角なので写真を撮ってと頼んでいます。


こちらは息子のバーベキューの様子です。
電源は乾電池です。単三電池10本で結構長時間鳴らせます。スマートフォンの音楽をブルートゥースで無線で鳴らしています。

アウトドアも道具を揃えるのが楽しみのひとつみたいですが、我が三条市にはアウトドア用品が有名なメーカーがあります。
元々は金物問屋だったが、登山が趣味だった二代目社長が「スノーピーク」という社名のアウトドア用品のメーカーに業態を変えて、見る見るうちにビッグブランドに育てました。今では全国に多くのファンがいて、同社が主催するキャンプイベントには各地から「スノーピーク」ファンのキャンプ愛好家が集います。

数年前に市内山中に広大な敷地のキャンプ場を作り、そこへ本社を移転しました。子供達もよくそこを利用しているみたいです。

2015/6/9 WCWF200Aの続行が危うい。②

製造中止になったフォステクスF200Aに代わるユニットを決めなければなりませんが、WCWのユニットは、やはりアルニコマグネットにこだわりたいです。

現在、アルニコ20cmで入手できる製品ではWE-755A(レプリカ)やローサーPM6Aなどがありますが、やはりあのユニットの音が忘れられません。
それは黄色いコーン紙が印象的なL-Caoユニットです。

このユニットの製作者がダイヤトーンP610の音色に魅せられ、その音を再現するためにこのユニットを完成させたのだそうで
良く見れば、確かにコーン紙の絞りのカーブの感じがP610によく似ています。
しかし、その音はP610の音色よりも先回紹介したロイーネ160Rによく似ているのです。

そのことは以前にも書きましたが、本当にロイーネ160Rの音色にそっくりななのです。
今まで、国内外の色々なメーカーの数多くのユニットを聴いてきましたが、ロイーネに似た音色のユニットには出会えませんでした。

以前、特注依頼で完成品のMM-191TにL-Caoの20cmユニットを取付た際に、ロイーネによく似た音と気付き、その音色の虜になってしまいましたが、それをWCWに装着したら、かつて大変好評だったWCW-2016Rの音色を再現できるかもしれません。

F200Aの後継機には是非このユニットを使ってみたいです。

L-Caoのアルニコユニットには16cmのFA6と20cmのFA8がありますが、ロイーネのときは16cmユニットだったので、L-Caoも16cmのFA6が合う気がします。
低音再生のことを考慮すると20cmのF8の方が良いと思うのですが、このユニットのことを良く知る方の話でも、FA6の方がより音楽の表現力が高いということなので
FA6で製品化を進めてみたいと思っております。

すでにWCW-F200Aをオーダー頂いている方もL-Caoユニットへの変更をご了承頂き、むしろ歓迎されておられます。

2015/6/3 WCW-F200Aの続行が危うい。

かつて、トヨタ クラウンのコマーシャルで、「いつかはクラウン」という名コピーがありましたが、それを覚えておられる年代のMMキットなどのオーナーさんの中では、「いつかはWCW」と、コンクリートハイブリッドスピーカー、WCWをオーディオ人生の最後に買いたい憧れのスピーカーとして、将来購入を検討されているお客様がおられます。

大変嬉しく光栄なことですが、事実、WCWを最後のスピーカーとして購入頂いた方から、「もう、オーディオに興味がなくなり、本屋に行ってもオーディオ誌を手に取らなくなった。音に不満がなくなったから」とか、「残りの人生に最高の伴侶を得たようだ」と、嬉しいご報告を頂いております。

コンクリートと樺集成材のハイブリッドのバックロードホーンは世界で唯一、当社でしか作れない斬新なスピーカーです。
製造方法も複雑で、工程数も多く、大学ノート3ページに渡って書き綴ったレシピを見ながらでないと作れません。
コンクリートの硬化時間もあり、月に1ペア位しか作れませんが、お蔭さまで常に受注の絶えることはありません。
    
初代のWCWにはアルテック409-8Eの20cmモデル、その後、アルニコマグネットのロイーネRE160の16cmユニット搭載のモデルも追加しました。

歯切れの良い音質のアルテックはジャズやポップスのお好きな方に。ロイーネはクラシック、特に室内弦楽奏のお好きな方に。
異なる音質の2機種から選べるようにしていました。

しかしその後、ロイーネ社の予期せぬ廃業でRE160が入手できなくなり、その数年後にはアルテック社も無くなり、409-8Eも生産中止になりました。

ロイーネ160Rが入手できなくなった時は大変ショックでした。これでチェロの音を聴くと、泣きたくなるような悲しい気持ちになり、女性ボーカルの声に何とも言えない艶、色気を感じさせる。荒い音が魅力のアルテックが男性的な音と言うなら、こちらは色気漂う、しなやかな女性の雰囲気のするユニットでした。
鳴らす曲をロイーネが勝手に編曲するみたいな感じで、演奏に濃淡、フェントを掛けてくるような、大変魅力的なユニットでした。

その会社は東京大田区にあって、ご夫婦2人の経営で、フォステクスから独立された社長がフォステクスの協力工場を借りて、アルニコとフェライトの16cmユニット、フェライトの20cm同軸2Wayの3機種のみを製造されていました。

廃業された理由は、コーン紙を製造していた工場が突然閉鎖したため(フォステクスの海外生産化のためか?)でした。

私は何度も会社を止めないでほしいと嘆願し、「コーン紙だったら中国に作らせれば良いではないですか?」と言いましたが、「コーン紙はユニットの命です。これを完成させるのにどれだけ苦労したことか。こんなの中国では作れない。私たちだって止めたくないです。ここまで育てた商品が我が子のように可愛い。悔しくてしょうがない。しかし、私たちも歳なので諦めて、これからはゆっくり隠居生活を楽しみたい」と、やはり廃業を決められ、WCWに大変相性の良い貴重なユニットが消えてしまいました。

そこで、国産では唯一のアルニコを使った20cmフルレンジユニット、フォステクスF200Aを後継機にして、1機種だけの販売で現在に至っています。
ロイーネほどの個性はありませんが、やはりアルニコマグネット。弦楽器やボーカルのきめの細かさ、艶やかさはアルニコならではの音質です。

1本4万円以上する高級なユニットなので、そんなに数は売れていないだろうから、いつ廃盤の対象になるか解らない。
過去に一度、製造中止のうわさを耳にし、直接メーカーに電話して確かめましたが、今後も廃盤の予定はないと言われて安心しておりました。

しかし、2か月ほど前、そのユニットが突然製造中止になり入手できなくなりました。すでに注文を頂いていたお客様のBOXが完成したのに、装着するユニットが用意できず、その方にはご了承の上、当社の試聴機で使っていた中古のユニットで納品させて頂き何とかなりましたが、その後にオーダーを頂いた方のユニットが手配できない状況です。
(続く)

2015/5/25「ティラミスDe]がオーディオアクセサリー誌に紹介されました。

弊社のデッキ用インシュレーター、「ティラミスDe」が季刊・オーディオアクセサリー誌の157号に紹介されました。

オーディオ評論家の福田雅光先生の特集コーナーで、タイトルは

福田屋セレクション、実践的オーディオグレードアップ術
「ダイレクト・インシュレーター」の一斉試聴

「ダイレクト・インシュレーター」は聞き慣れない言葉ですが、CDプレーヤーに付随した足の部分を避けて、機器の本体を直接支えるタイプのインシュレーターのこと。「ティラミスDe」は元々そういう使い方を提唱していますが、福田先生もこの使い方に誰よりも早く着目されておられたのだそうです。

国内外メーカーのダイレクト・インシュレーター、12機種を福田先生が一挙に試聴されて、1機種ごとに音質傾向表というグラフを掲示してのレポートをまとめてくれました。
製品ごとに優劣を付けることなく、「繊細な解像力」、「実写的な傾向」、「澄み切った高域」などと、どの商品にもそれなりの評価をされていますが、弊社の「ティラミスDe」には「透明度が高く、くせのないニュートラルな音質」と感想をまとめて頂きました。

ただ編集部の、この企画の担当者の話では、福田先生は「ティラミス」の試聴では少し驚かれたみたいで、今までのインシュレーターと違う効果を発揮する商品だと感心を頂いたとのことです。

「いま選ぶべき新世代アンプ」という特集も組まれています。是非オーディオアクセサリー157号をご覧ください。

2015/4/22 オリジナルのサウンドバー

の試作をしていた頃、娘からその一部の部材を分けて欲しいと頼まれました。
アウトドア用に、自分オリジナルのサウンドバーを作りたいとのことでした。

娘はよく友人とキャンプ場などの屋外でBBQを楽しんでいますが、そこで皆が好きな音楽を鳴らしながら楽しみたいとのことで
今までもUMU-131XSなどの小型のスピーカーとデジタルアンプをその都度貸してあげましたが、左右2個のスピーカーとアンプ、接続コードなど、いろいろ持って行かなくてはならない。しかしこのサウンドバーなら持ち運びも簡単だと、企画当時から娘が欲しがっていました。

いよいよ、サウンドバーが完成品に近づくと、娘は自分用のサウンドバーを作るんだと言って近くのホームセンターから桐の板や蝶番、ニスなどを買ってきて会社の事務所でDIYを始めました。持ったこともないノコギリや彫刻刀を使って作業していましたが、鋸も真っ直ぐ切れ、彫刻刀で彫った溝もキレイに彫れていて驚きました。

正式商品としてサウンドバーは天板、底板が厚さ7mmのMDF材なのですが、娘オリジナルは12mm厚の桐材を使いました。SSC塗装を塗った上から刷毛でニスを塗りました。このままでもデザインが良いのですが・・・・


背面に開閉式の扉を付けました。

持ち運びにはこの扉を締めて運びます。


スライド式のフロントカバーもつけました。


未使用時、持ち運びの時には完全な箱状になります。


桐という漢字は「木と同じ」と書くように、あまりに柔らかいので木ではなく葦(あし)だという業者もいますが、そのままですと響きが貧弱でスピーカー素材には全く向かない材料なのですが、SSCを塗ったことで、柔らかで豊かな独自の響きをしてくれます。

正規商品のSSC済み薄厚MDFのようなキレの良さはありませんが、娘オリジナルサウンドバーも結構魅力的な音を奏でます。

この連休、友人とのキャンプやBBQを楽しい音楽で盛上げてくれると思います。

2015/5/1 連休のキャンプで使うサウンドバー

高音質サウンドバーを電源がない場所でも使用できるようにならないかと、娘にリクエストされていました。

ネットで調べて12Vほどのバッテリーを探しましたが大きすぎて携帯に不便と言うので、結局電池ボックスを買って、1.5Vの単三電池10本で試してみたら、サウンドバーからはACアダプターを使ったときと同じ音圧で、それよりむしろきれいな音が出てきました。


これを見た息子が、仲間とこの連休にBBQをするので、自分にもサウンドバーを1台借して欲しいと頼まれました。
電源は取れるのでバッテリーは要らないが、iPhoneから無線で音楽を送りたいのでブルートゥースを繋げて欲しいとリクエストされました。


ブルートゥースはこのサウンドバーの企画の時から組合せてみたいと思っていたので、ちょうど良い機会でした。
ネットでワイヤレスオーディオ レシーバーで検索したら、いっぱいあるのですね。それに意外と安い。
ELECOM製がデザインが良かったので3,000円程のものを取寄せました。バッテリー内蔵ではありませんが、iPhon用の充電器が使えます。


BH800タイプなら全ての機材をアンプ脇の空間に収納して使うことができます。

iPhonが10mほど離れても音波はほとんど切れません。

この電池の量でどのくらい持つのかまだ実験していませんが、このように電源のないキャンプ場などでのアウトドア用スピーカーとして使用するのも楽しいと思います。
他にもいろいろな利用方法の可能性を秘めているスピーカーだと思います。