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2015/7/22 ボーカルが最高! L-Cao FA6。

今までに数台、UMU-171M(UMU-191Mより積層板が2枚少ない、16cmユニット搭載タイプ)を製作させて頂きましたが、今も1セット、地元のお客様のご依頼で
そのUMU-171Mを製作中です。
これにはオーディオニルバーナの16cmクラシックタイプ装着の予定ですが、このUMU-171Mには、先日お話ししたL-Cao16cmがきっと相性が良いはず。

なので、完成したそのBOXをちょっとお借りしてL-Cao16cmユニットを仮付けして試聴させて頂きました。
L-Cao FA6はニルバーナよりフレーム径が大きく、取付穴の奥まで入らない為、ユニットを手で押さえながら、しかも片側1台のみで聴きました。

そんな状態なので、あくまでも仮の感想ですが、一聴しただけで、これは中々魅力的なスピーカーになりそうな予感がしました。
このユニットは明らかにWCWよりもこのBOXの方が合っています。

WCWのときよりも線が太くて柔らかい音色、こちらの方が魅力的です。
予想通りボーカルがすごく良いです!ユニットを至近距離で聴いていると、歌い手の口の動きを想像させられるほどリアルに聴こえます。
英語の微かな子音もハッキリ聴こえます。
やはりロイーネに似た私好みの音です。

そのことを、このUMU-171Mのご依頼者に連絡しましたら大変興味を持って頂き、早速聴きに来て下さいました。
やはり片側だけでの仮試聴でしたが、この方もL-Caoユニットの音色を大変気に入られ、私の勧めもありましたが、オーディオニルバーナの装着を止めて、このL-Cao FA6に変更して頂きました。

開口穴を開け直して、正式に取付けてみます。

2015/7/17 WCWの後継ユニット、その後。

コンクリートホーン、WCW-F200Aの後継機候補として考えていたスピーカーユニット、L-Caoの16cm、FA6が入荷しました。

バッフル穴径が同じだったので、ロイーネの16cmユニットが入っていたWCWにこのL-Caoユニットを付け替えて聴いてみました。

まずは弦楽器の試聴で、クリスティーナ&ローラーのバイオリンとチェロの曲「シティ・オブ・ドリームス」
この曲はロイーネ搭載のWCW-2016Rの最も得意な曲で、弦の綺麗さは勿論ですが、何とも言えない雰囲気、情緒が漂い、
消え入るような弦の高域に胸をえぐられるような、そんな悲哀のある演奏を聴かせてくれます。

これによく似ている音色のL-Caoユニットに期待してその曲で聴きました。
冒頭、やはりロイーネに似た綺麗な弦の音が出てきました。再生の難しいバイオリンの高域部分もつぶれずに楽に出ています。

浜田真理子の「Love song」では目を閉じ、詩の意味をかみ締めながら試聴。
恋する女性の気持ちが切々と伝わってきます。

でも、ロイーネに比べると何か物足りない。全体に高域よりで低域が足りないみたい。
あらためてロイーネと聴き比べると、やはり低域が不足気味で声にも厚みがない。
箱鳴りの少ないWCWはユニットの低音不足がそのまま出てしまいます。

でも、このロイーネ似の音色は大変魅力的です。
低音を取るか?音色の魅力を取るか?・・・・

大分迷いましたが、WCWの後継ユニットとして、このユニットは諦めることにしました。
L-Caoの20cmユニットにすれば良かったのか?とも考えましたが、多分結果は似ていると思います。

MM-191Tで経験済みですが、L-Caは木製のバックロードに入れればきっと本領を発揮するはず。
近日中に他の箱に入れて聴いてみます。

しかし、WCWの後継ユニットはまたこれから探さなければなりません。

WE755A(復刻版)も候補に含めて、もう少し探してみます。

大分県 K様ご依頼の薄型平面スピーカー SSC-SP6030Dの塗装済み完成品です。

6030DはダイヤトーンP610装着用の特注品番です。

全ての板の裏表にSSC塗装をたっぷり3回塗り重ねました。
上下左右、裏表、全ての板の表面下にガラスの被膜が張られています。

含浸塗した塗料の質量で、塗装前に比べずっしり重くなりました。
この上にバイオリンレッドを塗ります。


バイオリンレッドは以前に1回だけRR-10に塗った経験がありますが、こんな感じの色です。
いかがでしょうか?

(2015/8/3)

東京都のA様ご依頼の特注MM-151S(MM-4.5S)の接着完成品です。

猛暑が続いたせいで塗装がやりにくくて大変時間が掛かってしまいました。

積層板の中心の板1枚を15mm厚(通常は30mm)にして接着。MM-141SとMM-151Sの中間のサイズになります

ご依頼通り艶ありの濃い目の茶色に塗りました。いかがでしょうか?

マグネット部が異常に長いですね。
支給頂いたDCU-F103W 。ウッドコーン8cmアルニコ。限定モデルです。


ユニットを装着しました。完成です。
RR-10より濃い目の茶色とのことですが、並べて撮りました。お望みの色に近いでしょうか?

10cmウッドコーンのアルニコマグネット。やはりアルニコは違います、凄く音がキレイです。解像度も素晴らしいです。
このユニット、定番品としていつでも販売されていると良いのにな~、と思いました。

(2015/7/31)

岡山県 A様ご依頼の、SSC済みUMU-191M 特殊塗装仕上げ BOXのみのご注文。

大変お待たせ致しました。
UMU-191Mのカシュー半艶塗装仕上げが終了し、いつでも発送できる状態です。
カシューは人口の漆塗料なのですが、漆と同じ臭いがします。その独特の臭いが消えるのを数日待ちましたが、もう大丈夫です。

写真ではグレーですが、実際にはもっと黒っぽいです。仕上がりをお気に入り頂ければ幸いです。

SSCスーパーサウンドコーティング カシューの二重塗装、その音への効果がどれくらいか?ウレタン塗装のみの定番品と聴き比べてみました。

このSSC カシュー塗装の仕上げは他のスピーカーで数回行っていますが、やはりその時と同じ傾向の音です。
SSC効果で音が鮮明なのは当たり前ですが、その上に塗膜の厚い人口漆塗装が塗ってあることで、音が濃厚になり、全体に艶やかな音質になります。
柔らかい音ながら、音に太い芯が出て鮮明度が増します。

これらはカシューが持つ独特の響きで、これを一般的にピアノ塗装と言われているポリエステルで塗ると、塗膜が硬いので響きも硬くなります。

(2015/7/15)

新潟市 K様ご依頼のMM-191TにフォステクスF220A取付け、組立て代行品製作状況。

大分以前、フォステクスのF200Aよりも更に大型の姉妹品、F220Aがあったことを、このご注文を受けて初めて知りました。

このご依頼があったとき、多分F200Aの言い間違いでは?と思いましたが、持参頂いた現物を見て私が間違えていた事が解りました。
F200Aより一回り大きい、同じアルニコマグネットの22cmフルレンジユニットです。
箱から出すとデザインはF200Aと殆どそっくりですが、しっかりしたアルミ製フレームで重さが7Kgほどもありました。

MM-191Tは自作キットですが、このユニットを預けられ、組立てをご依頼されました。
重いユニットなのでフロントバッフルには6mm径の貫通ボルトでしっかり取付けました。

ユニットが重いので多分片側40Kgほどあるであろう、完成したMM-191Tをやっとの思いで試聴室に運び入れ、ワクワクしながら初めての音だし。
音色は聴き慣れたF200Aとそっくりなのですが、低域が凄いのです。
オルガンの重低域が、不気味なほどの低音でホーン開口部から放出されます。その音は明らかに密閉、バスレフの低音とは違う、音というより
低振動する空気がホーン開口部から川のように流れ出ててくる、という空気感を伴う開放的な低音です。
それは生のパイプオルガンを聴いた時と同じ感覚です。

ジャズボーカルも良いですね。声に厚みがあり、バックの低音楽器がしっかり出ているので大変心地良いです。
演奏曲に厚みがあり、低域がしっかり聴こえ、等身大の演奏を楽しめます。

「7月中頃に車で貰いに行くから、完成後暫く音出しして聴いてて欲しい」、と言われていましたので、これから数日色々なジャンルの音楽をゆっくり楽しませて
もらおうと思っていた矢先、突然引き取りに来られたので、残念ながら数時間しか試聴できませんでした。

(2015/7/13)

埼玉県 A様ご依頼のRR-10LC12Sが完成しました。

大変遅くなってしまいました。
ご依頼のRR-10LC12Sが完成しました。

いつも梱包前に音チェックさせてもらうのですが、なんか変?・・・音が違う!音が鮮明すぎる!

RR-10LC12Sは癖のない素直な音質が特徴でしたが、これほどまでに良い音だったかな~?
本体にSSC塗装を塗ったんだっけ?・・・いや、塗ってはいない。

音の濃淡が鮮やかで、そのせいで音楽がより芸術的に聴こえ、とにかく流れる音楽にうっとりしてきます。

会社の試聴機、RR-10LC12Sはここまで良い音はしていなかったはず。でも気のせいかも知れない?と思い
新品と会社の試聴機、2台のRR-10LC12Sを交互に聴き比べてみましたが、やはり会社の試聴機より新品の方が断然素晴らしい音質でした。

なぜだろう?
多分、吸音材の違いだろうと思って、会社の試聴機の吸音材をチェックしてみましたが、材質、入れ方など殆ど同じでした。

そして、原因はスピーカーユニットそのものの違いという事が解りました。
小音量にして、ユニットに耳を近づけて聴くと、明らかに鮮明度が違いました。
エージング済みと新品の違いがあるにしても、明らかに新品の方が音が良いのです。

会社の試聴機は大分以前に作ったもので、ユニットも大分昔のものです。多分最近、設計変更されたのかも知れないと思い
仕入れ先に確認しましたが、メーカーからそのような連絡は受けていなく、もしかして製造ロットによる個体差ではないか、とのことでした。

でもロットによりこれほど音が違うとは思われません。
このユニットは今は数少ない純国産品です。多分細かい改良が時々行われているのだと思っています。

それにしても、今までのLC-12Sとは全く違う、大変素晴らしい音色に驚いています。
自信を持ってA様にお届けいたします。

一緒にご注文頂いた木製スピーカーグリルももうすぐ完成ですので
それと一緒に送らせてください。
その間、こちらでその音色を楽しませて頂きます。

(2015/7/10)

埼玉県 T様ご依頼の特注MM-151Sの接着完成品です。

ご依頼通り、通常のサイドバッフルの厚み((21mm)を9mmまで薄くして接着しました。
この後、SSC塗装を塗ります。

SSC塗装はガラス系の含浸塗料で、木部に浸み込んで木部表面下にガラスの薄い膜を張り、BOX全体を美しく響かせます。
木の付帯音を止めて、ガラスらしいクリアで美しい響きを楽しめます。

サイドバッフルを薄くしたのは、BOX全体を更に大きく響かせるのが目的です。


勝手ながらユニットの取付角度を右写真のようにウッドコーンの木目が斜めになるように取付けさせて頂きます。

通常の取付方法(写真左)ですと4個の木ネジが、重ねた積層板の合せ目に微妙に引っ掛かってしまいます。
素材のMDFは表面部分が大変硬くて、その部分に木ネジの下穴を開けるとドリル刃が脇に逃げてしまうのです。
その合せ目には塗ったボンドが硬く硬化しているのでなおさらなのです。
事後報告になりましたが、ご了承頂ければ幸いです。

MM-191Mのオーディオニルバーナのユニットも同じ理由で取付け角度をずらしています。

(2015/7/1)

岡山県のA様の特注製作のUMU-191Mです。


積層板の接着が終わり、BOX自体はだいぶ以前に完成していましたが、すみません、SSC塗料が在庫切れで塗装作業に掛かれませんでした。

そのSSC塗料が先日入荷しましたので、早速塗りました。6面全面と空気室の内部、音道の出口に塗ります。

1日乾燥させた後、今は塗装屋で順番待ちです。ご依頼通りカシュー塗装の半艶の黒色で仕上げさせて頂きます。

(2015/6/25)