コンクリートホーン、WCW-F200Aの後継機候補として考えていたスピーカーユニット、L-Caoの16cm、FA6が入荷しました。
バッフル穴径が同じだったので、ロイーネの16cmユニットが入っていたWCWにこのL-Caoユニットを付け替えて聴いてみました。
まずは弦楽器の試聴で、クリスティーナ&ローラーのバイオリンとチェロの曲「シティ・オブ・ドリームス」
この曲はロイーネ搭載のWCW-2016Rの最も得意な曲で、弦の綺麗さは勿論ですが、何とも言えない雰囲気、情緒が漂い、
消え入るような弦の高域に胸をえぐられるような、そんな悲哀のある演奏を聴かせてくれます。
これによく似ている音色のL-Caoユニットに期待してその曲で聴きました。
冒頭、やはりロイーネに似た綺麗な弦の音が出てきました。再生の難しいバイオリンの高域部分もつぶれずに楽に出ています。
浜田真理子の「Love song」では目を閉じ、詩の意味をかみ締めながら試聴。
恋する女性の気持ちが切々と伝わってきます。
でも、ロイーネに比べると何か物足りない。全体に高域よりで低域が足りないみたい。
あらためてロイーネと聴き比べると、やはり低域が不足気味で声にも厚みがない。
箱鳴りの少ないWCWはユニットの低音不足がそのまま出てしまいます。
でも、このロイーネ似の音色は大変魅力的です。
低音を取るか?音色の魅力を取るか?・・・・
大分迷いましたが、WCWの後継ユニットとして、このユニットは諦めることにしました。
L-Caoの20cmユニットにすれば良かったのか?とも考えましたが、多分結果は似ていると思います。
MM-191Tで経験済みですが、L-Caは木製のバックロードに入れればきっと本領を発揮するはず。
近日中に他の箱に入れて聴いてみます。
しかし、WCWの後継ユニットはまたこれから探さなければなりません。
WE755A(復刻版)も候補に含めて、もう少し探してみます。