楽器フェアーは3日間とも朝10時からの開催でしたが、昨日とは朝から活気が違う。お客の数は前日より多いみたいだが、活気はそのせいではなく会場のあちこちで行われているライブ演奏のせいでした。当社ブースの近くではギターとハーモニカの演奏、タップダンス、アコーディオン演奏、サクスホーンとドラムの演奏。至る所に30分か1時間ごとにミュージシャンが来て大音量で演奏を始めるので会場内はいわゆるどんちゃん騒ぎ。
そればかりではなく、当社の真ん前のブースではこちらに向かってサックスホーンやトランペットなどを試し吹きするのでさらに凄いことに!
僅か5cm口径のユニットを使ったサウンドバーの音量を上げて対抗するのですが、
ユニットが悲鳴を上げる。ジャズ演奏のCDを流しても同じサックスやドラムの生の音が鳴っているので同化してお客様が気付かない。クラシックなんかは全く聴こえない。
低音は殆ど消えてしまう。高音で元気の良いジャズバイオリンやビブラフォンなどが辛うじて聴こえるが、いろいろ試したら女性ボーカル、諌山実生の「糸」が、一番声が通るし声も生っぽい。この曲を流すとお客さまが寄って来られる。そして要望によって違う曲を流したり、違うスピーカーに切り替えたりして聴いてもらいました。
当社の位置は入場口の近くの壁側だったので演奏を終えたミュージシャンが近道な当社前を通って行かれるのですが、髷を結ったり、髭を生やしたりした、見たからにプロのミュージシャンと解る方が聞こえた音につられて立ち止り、じっと試聴してくれました。
やはりミュージシャンらしい2人組の外人は周囲を指さし「Very noisy. But this is a very clear sound.」と褒めてくれました。
一人の日本人演奏家がスマホの中のご自分の演奏と思われる曲をアクリルスピーカーAMA-131SSに繋げて聴かれ、最後に「素晴らしい」と感想を頂きました。私が「このシステムで演奏者用フロアモニタースピーカーを作りたい」と言ったら「それが出来たら私に、一番先に知らせて欲しい」と言われ名刺を渡されました。見ると主に米国で活躍しているギタリスト?でした。
会期3日目の最終日は前日より更に音環境は悪く、大声で話さないと会話も出来ない位で喉が枯れてきました。
もうサウンドバーでは限界で、この日は飾りとして展示していた白いアクリルスピーカーのAMA-131SSをメインに鳴らしました。
これほどまでに音環境が悪いのは想定外でしたが、そんな中でもプロのミュージシャンから試聴頂きながら直接評価を頂いたり、楽器店に卸しをされている業者とも知り合えたりして、大変収穫の多い3日間でした。
楽器メーカーからも、自社の電子楽器に組み込みたいとオファーを頂き、テストしてみたいからとサウンドバーを1台持ち帰られました。
MMキットのオーナーさんやブログの読者さんからもお声をかけて頂きました。
当日は本当にありがとうございました。
今年は富山県での医療学会に始まり、幕張でのDIYショー、この楽器フェアーとオーディオ関係以外の3つの展示会にテスト的に出展してみたのですが、この楽器フェアーが、一番収穫がありました。2年に1回の開催ですが再来年には再度参加を検討してみたいです。