「サウンドバーをテーブルから持ち上げた時の方が、音が良かったですよ」と
昨年の真空管オーディオフェアーのときも、今年の日本橋試聴会の会場でも何人かのお客様からこのように言われました。
会場でサウンドバーをスマホ音源で聴いてもらったとき、後ろの席の人にも商品が良く見えるように音を鳴らしたまま手で空中に高く持ち上げたのですが、この時の音の変化に気付かれた方からのご報告でした。
家で試したら確かに言われる通りで、サウンドバーを空中に持ち上げた途端に音が開放されたように周りに拡がり、テーブルに置き戻すと元の音に戻ります。
サウンドバーは本体全周にガラス塗料が塗ってあり、本体全体で音を響かすのですが、テーブルに直に置くと底面半分の響きが消されて音が抑えられてしまうのです。
底側の4隅には本体を浮かすためにインシュレーターを兼ねた丸い脚が貼ってあるのですが、厚みが数ミリしかないので、やはり裏側が充分に響かないようです。
家で、自分で聴くのにサウンドバーを空中に浮かせる出来合いのスタンド代わりになる便利な物はないかと思い付いたのがカメラの三脚でしたが、上に平らな台を設置する道具を作らなくてはならなく、面倒くさくて却下。次に思い付いたのはバイオリンの練習時に使っている三脚の譜面台でした。譜面を置く台を水平にして、そこにサウンドバーを置いた途端、蝶ネジの保持力が足りず見事にひっくり返って畳の上に落としてしまいました。
だったら取り敢えずこれで良いのでは?と思い付いたのがサウンドバーをテーブルに立て聴くことでした。
これはL、Rが縦になりオーディオとしては邪道ですが、部屋全体を拡がりのある音楽で心地よく満たしてくれて、BGMとして聴くには大変魅力的な鳴り方をしてくれます。本当に心地よい音楽を家中に響かせてくれます。全長の長いサウンドバーBH800の方がやはり音の拡がりが大きいです。
サウンドバーのオーナーの方、是非試してみてください。