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18/8 O様ご依頼のUMU-191M専用スピーカースタンド。

UMU-191Mは出来上がっていたのですが、そのスタンドの完成が遅れておりました。
ご指示通りにスピーカーと同じ、少し茶色に近いバイオリンレッドに仕上げさせて頂きました。

天板もピアノフィニッシュなので少し気を使われるかも知れませんが、美しい仕上げにご満足頂ければ幸いです。

新潟市 S様 UMU-161Sを購入されて。

新潟市のSです。
先日は、UMU-161Sを送って頂き、本当にありがとうございました。
愛着を感じる丁寧な包装をほどくと落ち着いたダークブラウン。
ずしりとしっかり造り込まれた重さ、それでいて程良い大きさで…。

端子に接続して早速鳴らし始めました。
UMU-121SSPを鳴らしていて、ハセヒロスピーカーの活きの良い音を知っているだけに、最初のうち、少し眠い音に聞こえました。
フォステクスのバスレフモニタースピーカーも併用してきましたが、比較するとハイ上がりかなという感じ。
土岐麻子の新譜「SAFARI」のエレクトリックベースの迫力がうーん…。

でも、スピーカーの鳴らし始めって、人間同士もそうですが付き合いが浅いうちはしっくりこないもの。スピーカーもアンプも戸惑っているはずなのです。

最初は、とにもかくにも161Sとアンプ、プレーヤーを馴染ませるべく歌わせ続けました。

やっぱり…!

嬉しいことにシステムに馴染むのは思ったより早く、161S、3日も経つと土岐麻子のヴォーカルはピシッと真ん中から生々しく飛び出してきました!
エレクトリックベースもバスレフのヴォーと違って、一言でいうと俊敏。わざとらしさがありません。
バックロードホーンというと独特のクセがあるといわれることもありますが、ハセヒロスピーカーはバックロードの理想を突き詰めた造りだと思うのです。そのせいかとっても活きの良い音なのに疲れません。
自然な広がりもあります。ただ、これからもどんどん鳴らし込んでいきます!

ちなみに、
AMP:サウンドベーシス AK-15
CD:マランツ SA-15S2
が161の相棒達です。
これから、愛機は161一本でいきます!それほど気に入ったので。
セッティングは自作のボードの上にカインズホームセンターの桧製万能台、その上に黒檀サイコロ三点支持です。
前2、後1で、前はスピーカーの脚の下にサイコロを置くと一番安定しました。ただこうするとスピーカーが若干上向きですが…。

それにしても、ニルヴァーナ classic5というユニットは、造りが古典的に思えますが、いい音ですね。鳴らし込みがいがありそうです。
エッジもウレタンじゃなく崩れていく心配はなさそうですね。いったい材質は何でしょうか?

写真お送りします。
三条は1時間かかりません。社長、息子さんはじめご家族にお会いしたいです。伺わせていただきます。
心からの感謝をこめて。

猛暑で納品遅れのお詫び。

毎日、毎日、暑いですね~!
皆さんお元気でお過ごしでしょうか? 新潟も猛暑が凄いです。
熱中症にならないように水を飲みながら、塩飴を舐めての仕事です。

大変申し訳ありません。
この猛暑でご注文頂いているスピーカーの完成が遅れています。
現在塗装工場に塗装待ちのスピーカーを4セットほど預けてありますが
あまりの猛暑で塗装を吹き付けると泡を吹いてしまいます。

対策はなく、気温の下がる日まで待たなくてはなりません。
特にピアノ仕上げが泡を吹くようで難しいとのことです。

完成を楽しみにお待ち頂いている方には本当に申し訳ありませんが
もうしばらくお待ちください。

スマホ用無電源スピーカーの試作

毎年10月、地元燕三条市で開催される「工場の祭典」に今年も参加予定です。
当社は昨年に続き2回目の参加ですが、昨年は3日間の会期中に何と600人以上も入場されました。
近隣の会社、住宅の用地もお借りしても用意できた駐車場は10台程しかなく、駐車場への誘導が大変だったことと、あまりに忙しすぎて機械の説明や商品の説明が薄く広くになってしまったことが反省材料でした。
お客様とじっくりお話しできる時間が殆どありませんでした。

ですので、今年は人数よりも中身という意味で予約制のワークショップを開催することにしました。

MMスピーカーをご購入頂き、その場で組立てして頂こうと思いましたが、一般のお客様には金額が高すぎて、おそらく参加者は殆どおられないだろう。
そこで、1000円ほどの参加料で組立を楽しんで頂ける、スマホ専用の無電源スピーカーを用意することにしました。

只今、色々なタイプを試作しています。一番右側は数年前に試作したコンクリート内蔵ハイブリッドホーンです。

西日本豪雨災害のお見舞い。

この度の西日本豪雨災害で被災された方に心からお見舞い申し上げます。
どうか、皆様には被害のなかったことを願っております。

当地、三条市も10年以上前に堤防破壊による洪水で甚大な被害を受けました。
当社の工場、倉庫、そして自宅の三カ所が膝上くらいの泥水に浸かりました。

水害の場合はその後始末が大変ですが、掃除の前に証拠写真を撮って置いて下さい。
住宅の場合は床上浸水した深さが解るように壁などに残った汚れを一部残しておいてください。この深さにより保険金の出方が変わります。

汚泥に浸かった床下に石灰を撒いて消毒するように市などから指導されると思いますが
ご自分でやられる場合には火傷に充分ご注意ください。
石灰が汗の水分に反応して腕に火傷をした人が当地でも多くおられました。

水を吸った畳は40~50キロ位の重さになります。それを2人で持って家の外に捨てるのですが私の場合、手が滑って足の親指に畳を落とし爪が剥がれほどの大ケガをしました。
片付け作業には十分ご注意ください。

水害の汚泥は粒子が大変細かく、何回掃除しても乾くと床板の合せ目やサッシの溝から粉が吹いてきます。大変ですが何回も気長に掃除するしかありません。

万が一、被害に遭われた方がおられましたら参考にして下さい。

世代交代

「新潟県事業引継ぎ支援センター」というところから手紙が届きました。
その資料によると日本の中小企業、小規模企業の1/3が後継者未定でこのまま放置していると、今後10年間の間に650万人の雇用、約22兆円のGNPが失われる恐れがあるそうで、優れた技術、経営ノウハウ等が途切れてしまう。
こうしたことから後継者不在の事業者の後継者探しをお手伝いするため中小企業庁が「事業引継ぎ支援センター」を全国都道府県に設置したという内容の資料でした。

地元の企業でも創業者が高齢化し徐々に世代交代が行われていますが、後継者のいない会社はそのまま廃業されるケースが増えています。
特殊な技術や部品を作っていた工場が廃業すると、そこと取引していた会社が大変なことになります。

最近、海外での日本食ブームで和包丁の輸出が増えていますが、地元では包丁の木柄を作る木工屋さんの多くが廃業した為、折角受注が増えても木柄が間に合わず包丁メーカーは大変困っておられるそうです。

当社でも過去に、備前焼インシュレーター「ヒダスキ」、戸澤式レゾネーター。スピーカーユニットではロイーネやマーキュリーが製造者の廃業で製品の廃盤を余儀なくされました。SSCスーパーサウンドコーティングも2回の危機がありました。

そういう当社の場合も私の代で終わり、いつかは廃業しなければと考えていました。
空いた工場を貸し倉庫などにして余生を楽しもうと思っていました。
しかし、幸い長男が三代目として会社を継いでくれることになり、今後も何とかスピーカー作りを継続できることになりました。

少しずつスピーカー作りのノウハウを息子に伝えなければならないのですが、こんな楽しい仕事、まだまだ自分でやりたいと技術伝承が遅れています。

2018/6 A様ご依頼のWCW-160 オーディオニルバーナ16cm搭載。

3月にご依頼頂いた際に、完成に近い状態の在庫があるので早々に納品可能とお約束をしておりましたが、外注社に預けておいたはずのフロントとリアバッフルの板がいくら探しても見当たらず、新たに発注しておりました。
そのために製作が大変遅れております。本当に申し訳ありません。

現在、BOXがほぼ完成し、これからコーナーのR加工や塗装をし、ユニットを取付けて完成です。大変ご迷惑をお掛けしますが、もう少々お時間を下さい。

SSCスーパーサウンドコーティングが入荷しました。

長らく欠品しておりました、SSCスーパーサウンドコーティングがやっと入荷しました。お待ち頂いた方には大変ご迷惑をお掛けし申し訳ありませんでした。

この、SSCスーパーサウンドコーティングはガラス系塗料で、ナノ単位の粒子の珪素をアルコール溶剤で溶かしたものです。
水のようにサラッとした塗料で、これを塗ると木部にさっと浸み込み、乾燥後に表皮の下に薄いガラスの膜を作ってくれます。
指ではじくと明らかに音が変わっています。モゴモゴした木の付帯音を消して、美しい響きに変えてくれます。音圧もUPし、低音も増幅します。

この塗料の発売当初、「塗装で音が変わるわけがない!」と言われた事もありましたが、ウレタンやラッカー塗装など一般の塗料でも音は変わります。ましてやSSCはガラス系の塗料です。

製造会社の都合で一時は存続が危ぶまれたのですが、何とか製造を続行して頂きました。

新潟市 阿部様 ティラミスSpを使用されて。

新潟市の阿部と申します。
オーディオニアではなく、ただただ音楽を楽しく聴きたいと思っている者です。
以前、ティラミスでお世話になりました。

私の場合、スピーカーは既に決まっていましたので、ハセヒロさんのスピーカーは購入していません。
もっと早ければ購入していたかもしれないですね。

使用していますスピーカーは次のものです。
 1.k.Iスピーカー(ティラミス使用)
 2.AVANCE DANA+ムラタES103

先日、初期のティラミスはCDPに使用していましたが
最近はPCでの音楽が主になり使用していませんでした。
何気なくそういえばティラミスがあったと思い、外しました。
しばらく何に使おうかと考えていましたが、思いつきで
ムラタES103のインシュレーターとしてみました。以前はカーボンブロックでした。

設置して音を聴いてみました。びっくりしました。
今まで聴いていた音と別格の音になりました。
高域は綺麗に出て、低音も締まったしっかりした音でした。

これまでもそこそこ良い音だと思っていたのですが
せっかくのムラタES103を生かし切れていなかったと思いました。
本来の性能を生かし切れていなかったとある意味で後悔しています。

1.のk.Iスピーカーは究極の生音再生システムだと思っています。
躍動感がとてつもなく、生の楽器の音、サックスは目の前で吹いているのでは思われるすごい音がします。
ボーカル系も凄く生々しく聴けるシステムです。
このスピーカーシステムで聴くと、音楽、ライブそのものの音が聞こえてくると感じられるものです。

今回、2.のシステムが素晴らしくなり、益々音楽が楽しくなりました。

ティラミスの使用方法はいくつかあると思いますが
思いがけず、スーパーツィーターに使うとすごい効果があると感じましたので
メールをさせて頂きました。

いつか機会をみてハセヒロさんへ出向きまして、スピーカーも聴いてみたいと思っています。

アナログの音が聴きたくて。②

皆さんは初めて買ったLPやCDを大切に持っておられるでしょうか?

1960年代のフランス人女性シンガー、シルビーバルタンが歌った「アイドルを探せ」は、私が買った初めての洋楽盤でした。

当時、私はまだ中学生。家にあったビクターのキャビネット型ステレオで、世界的に大ヒットした大好きなこの曲を何回も繰り返し聴いていました。金髪のシルビーの顔が可愛いジャケットもお気に入りでしたが、友人達に貸したりしているうちに行方不明になってしまいました。
アナログが復刻した今、そのドーナツ盤を無くした事を、今になって大変後悔しています。

そんな話を、先日来られた試聴室常連さんにお話したら、数週間後に「これ、しばらくお貸ししますので聴いててください」と何とシルビーバルタンの曲が入ったLP盤を持って来てくれました。
それは、懐かしのポピュラー曲を集めた5枚組LPで、シルビーバルタンの他にもパティページ、アンディ・ウイリアムス、ロス・インディオス・タバハラスなどの思い出ある曲が・・・。

家に帰ってすぐにアンプの電源を入れ、高鳴る胸を押さえながら「アイドルを探せ」に針を落としました。
シーン、と無音の後「ドッドッドッド~ンドド・・・」と、懐かしい豪華で独特な雰囲気のイントロが始まり、すぐに若きシルビーの魅惑の歌声が・・・。
口が廻らないように歌う、可愛いフランス語もこの曲の魅力です。
そのフランス語の歌詞を適当なカタカナで覚えて一緒に歌っていたのですが、今も忘れずに歌えました。

お客さものご厚意で、大好きな思い出の曲とアナログで再会できた。
お借りしている間にいっぱい聴かせてもらいます。