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2017/6 千葉県 U様 MM-171を購入されて。

PARC Audioの同軸2ウェイDCU-C172PPを買ったからには箱に入れなければなりません。
箱は長谷弘工業の MM-171SSC(ガラス塗料) を塗ってもらったものです。SSCを塗ることによって音が締まり、音域が拡がります。

 購入したMM-171の件、製作記と試聴記をブログにアップしました。ご笑覧ください。
 製作記 https://blogs.yahoo.co.jp/toshiyuki_ui1962/36716611.html
 試聴記 https://blogs.yahoo.co.jp/toshiyuki_ui1962/36741426.html

懐かしの桂小南。

私は今、NHK Eテレで、毎週月曜日の夜11時から放映されている「超入門!落語ザ<MOVIE」を楽しみにしています。

落語家が語る古典落語の登場人物を俳優が口パクで演じる、何とも可笑しく楽しい番組です。落語家が口と仕草だけで複数の人物を語り、その描写を想像しながら聴く落語は、それはそれで楽しいですが、登場人物それぞれのイメージに合った俳優が面白おかしく演じる落語も、邪道かもしれませんが中々良いです。

私は中学時代に2回、全校生徒の前で落語を語ったことがあるくらい落語が好きでした。
故人ですが、愛嬌ある語り口の桂小南が大好きで、LPレコード10枚組の「桂小南の落語全集」を良く聞いていましたが、半分くらい行方不明になってしまい大好きな「七度狐」「鼻ねじ」「いかけ屋」などを聞くことができなくなりましたが、桂小南の動画を見つけ、暇を見てPCで楽しんでいます。

しかし、PC音源はあまりに音質が悪く臨場感が湧かないので、サウンドバーに繋いでニヤニヤしながら聞いています。

桂小南

 

 

 

 

 

 

 

 

三味線、太鼓、笛などの鳴り物が入った落語は特に臨場感が違い、賑やかな花見の宴などが想像できて、本当に寄席で聞いているみたいです。
最近、TVがあまりにつまらないので、そんなときに思い出したように、この桂小南を聞いていますが、少し大きな音で聞いていると、同じ部屋でそのつまらないテレビを見ていた妻から「うるさい!」と小言の落ちが付きます。

2017年5月19日  「燕三条 工場(こうば)の祭典」に初参加します。②

当市、三条市では終戦後に私の父親にあたる年代の多くの人達が、自宅の土間や空き地などを利用して鍛冶屋や木工屋などの商売を始めました。
私の親も本家の土地を借りて、掘っ建て小屋のような簡易な工場を建てて玄能作りを始めました。
今から見れば夢のような好景気が続き、営業などしなくても作れば作っただけ物が売れた良き時代でした。

その初代の方たちが、今は70~90歳代になって殆どの方が引退され、私も含め2代目も親の会社を引き継ぎ頑張ってきましたが、時代は巡り、そろそろ3代目にバトンを渡す時期がきています。
商工会議所などの講演会や業界のパーティでは、若い出席者が殆どで、私ら同年代が年々少なくなって肩身の狭い思いをすることがあります

人口減少、社会不安などで、かつてほどの勢いのない日本で商売を引き継ぐ3代目世代は大変苦労すると思っていましたが、それほど心配はいらないみたい。その若者たちが今、大変頑張っていて心強いのです。

例えば、木工屋の3代目が、よそでは入手しにくい黒檀などの素材を利用して高級箸を作って大ヒットさせていたり、本職用和包丁工場の3代目が、外部デザイナーのアドバイスで開発した家庭用のパン切包丁が大好評で、マスコミの影響もあり現在入手まで1~2年待ちとのこと。
親とは違う感性を持った3代目が、そのアイデアで新分野、新製品開発で業績を伸ばしている社も多いのです。

今回の「工場の祭典」の他にも、工場から出た端材やアウトレット品などを一般に販売する「」も、若者たちが中心になって盛上げたイベントです。

当社初参加の「工場の祭典」も、昨年秋に入社したばかりの息子たちが中心になって、現在いろいろな企画を練っているようです。
「MMバックロードを切り抜き加工するNCルーターを実際に動かして見てもらおう」
「試聴室が狭いので、スピーカーの試聴を工場の中で行えないか?」
「スピーカーを実際に組立ててももらおうか?」
私はあまり口を出さないようにして、できるだけ彼らに任せることにします。

「燕三条 工場(こうば)の祭典」に初参加します。

洋食器、ハウスウェアーで有名な燕市と、利器工匠具や家庭雑貨などの金属加工の町である三条市の100社以上の企業が、その工場内を一般の方に開放して職人などの手作業を間近に見てもらうオープンファクトリー「燕三条 工場(こうば)の祭典」が今秋の10月6日(木)~8日(日)の4日間開催されます。

市内の、磨き屋、鍛冶屋、鋳物屋、木工屋、プレス屋など、様々な工場を自由に訪問し、その製造現場の見学や、ものづくり体験などができるイベントです。
http://kouba-fes.jp/

https://www.shakaika.jp/interview/19378/

会社の2代目、3代目が中心となって企画したこのイベントは大成功で、初回は1万人、4年目の昨年は3万人以上の集客だったそうです。しかも、その半分は県外からのお客様だそうで、この期間、市内が賑わうイベントです。

当社も前々からこのイベントに参加し、一般のお客様からスピーカーの試聴や工場内を見てもらいたいと思っていましたが、残念ながら毎年必ず「真空管オーディオフェアー」と日程が重なってしまうので参加を諦めていました。

しかし、「この盛大なイベントに参加しないのはもったいない」ということで、今回初めて参加させて頂くことになりました。

もちろん「真空管オーディオフェアー」にも例年通り出展します。
(続く)

連休の過ごし方。

皆様はこの大型連休をいかがお過ごしでしょうか?
昨日、私は新潟市で開催されたクラシック音楽の祭典「ラフォールジュルネ」を楽しみましたが、後半も遠出はせずに近くの観光地に日帰りで出かけたり、家の外壁のペンキ塗りをしたり、会社脇の畑にトマトやキュウリの苗を植えたりしてのんびりと過ごそうと思っています。

そして、連休中にしようと思っている、もう一つの楽しみがあります。最近始めた趣味なのですが、自分で握る、握り寿司です。
当市で毎月、2、7、5、10の付く日に開かれる朝市場でマグロやブリなどのさばいたばかりの新鮮なネタを買ってきて、夕方に妻から寿司飯を作ってもらい、ネット動画で勉強した方法で寿司を握るのです。

1本物のワサビも市場で入手したので、それを直前にすりおろし、新鮮なネタとすりおろしたばかりのワサビ、シャリは新潟のコシヒカリ。腕の悪さを材料がカバーして、初心者ながら寿司ロボットで握られた回転ずしより味は優ると自負しています。

酢飯をもう少しうまくできれば、本格的な握りずしが自宅で安価に楽しめる。酒のつまみにもなるし、楽しい趣味を見つけました。

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どうです、旨そうでしょう!ブリトロの握りは口の中でとろけるような味でした。

WCW-WE755Aの1号機が15年ぶりに里帰り

コンクリート製バックロードホーン、WCW-200に本物のWE755Aを入れた、元祖WCW-WE755Aが化粧直しのため、嫁入り先の蓼科高原から15年ぶりに里帰りしています。

ユニットを外して箱を仕上げ直し、外観デザインも改造させて頂きますが、その前に折角の機会なのでレプリカユニットを入れた現状のWCW-WE755Aと聴き比べしてみました。結果、改めて本家本元の755Aの凄さを実感しました。

昔、MJ無線と実験誌の記事で、評論家による多くのビンテージユニットを解説する連載がありましたが、その最終回でこのWE755Aを取り上げ、その結びの文が「この755Aは今まで紹介してきたどのユニットとも大きくかけ離れた優れた音質で、それらの位置する峰々とは違う、一段と高くそびえる別峰の頂上に位置するユニットです」という風に書かれていたのをよく覚えていますが、正に的確な表現だと思います。

音の感想を一口に言うと「音楽を芸術的に鳴らしてくれる、これ自体が芸術品のような」ユニットです。
コーン紙の質によるものか?アルニコマグネットやボイスコイル、エッジなどの微妙なバランスによるものなのか?何がどう違うのか解りませんが、本当に心をうっとりさせてくれる不思議な力を持っています。
市場でペア60万、70万円もするのも理解できます。
現代の技術をしてもこれを超える音質を作れないようです。

試聴で良く使う、クリスティ―ナ&ローラーの聴き慣れたチェロとバイオリン「シティ・オブ・ドリーム」で、その感動的な演奏で夢の世界に導かれ、ちあきなおみの「黄昏のビギン」の、この曲独自の静寂なムードに引きずり込まれる。何ともムード満点の演奏を楽しめます。演奏に潮の満ち引きが感じられ、押して来るかと思えば、感情控えめに。でも押すべきところで盛り上げる。
まるでユニット自体が感情を持っているような錯覚に陥りますが、ようは生で聴いたときの演奏により近い演奏再生してくれるということなのでしょうね。

ジャズのパーカッションパートで、ウインドチャイムの音さえまでも芸術的に再生してくれて耳に何とも気持ち良いです。

エージング時間で雲泥の差があることを考慮しなければなりませんが、全体にレプリカモデルの方が能率高めで明快な音質ですが、人の感情でしか判断できない「ムード、雰囲気」を伴う音楽で再生してくれる、という意味で本物は凄いと感じました。

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県内、老舗ジャズバーの店長さんがご来社。

先週に新潟市内と県北にある村上市の2軒の老舗ジャズバーのオーナーさん、お二人が
jazzfan‘sonly UMU-191Mの試聴に来てくださいました。

当社試聴室の常連さんで、この両店のお客さんでもあるMさんが、ジャズに特化したUMU-191Mのことをお店に宣伝してくれたおかげで、村上のオーナーさんが現在お店で鳴らしているスピーカーを当社のUMU-191Mに入れ替えたいと言われ、新潟市内の同業者を伴って試聴に来て頂くことになりました。

お店で鳴らしているCDをいっぱい持参されましたが、最初に鳴らした曲の出だしで「おぉー、凄い!いいですね。シンバルの音が凄くリアルだ!」と驚かれ、会話を含めながら2時間以上掛けて持参された全てのアルバムを聴いて頂きましたが、店で一番多くリクエストを頂く曲という「この浅川マキがどう聴こえるか?楽しみだ」と、オーナーが日頃聴き慣れているアルバムをプレーヤーのトレーに入れました。

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浅川マキ・・・もう亡くなってしまったシンガーソングライターで、藤圭子の声質にも似た、少しハスキーで暗い歌声。若き日の中島みゆきが追っかけをしていたとので、中島みゆきの曲にも影響を与えたみたいな曲調でした。録音自体もリアルでしたが、イントロに続く彼女の歌声にすかさず「良いなぁ~」と感想を頂きました。

この日はUMU-191Mのみだけで試聴して頂きましたが
「録音の良し悪しがハッキリわかるスピーカーですね。サイズ的に今の場所に横置きで置けそうですので注文させてください」

お店への納品まで1ヶ月ほど掛かりますが、耳の肥えた村上市唯一のジャズバー常連客様からどんな反応を頂けるか、今から楽しみです。

新商品、テレビボードスピーカーを開発中。

地元のオーディオショップとコラボで開発中の、マランツのネットワークプレーヤー、M-CR611を搭載したボード型バックロードスピーカーです。https://www.marantz.jp/jp/Products/Pages/ProductDetails.aspx?CatId=systems&SubCatId=networkcdreceiver&ProductId=MCR611
このプレーヤー1台でなんとCDプレーヤー、ネットワークプレーヤー、Bluetooth、AirPlayレシーバー、USBメモリープレーヤー、FM/AMラジオ、インターネットラジオチューナーをマルチに楽しむことができます。
今発売中の高音質サウンドバーよりも高さ、奥行きを大きくして、テレビの下に置いても使えるテレビボードスピーカーというジャンルの省スペース型のスピーカーです。

TVボード1

TVボード2

高音質サウンドバーは積層板が3枚ですが、それを5枚に増やした分、低音も増し音も雄大に響きます。

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販売価格は、このマランツのネットワークプレーヤー、M-CR611を搭載した状態で税込み98,000円の予定です。
サイズは横幅76cm、奥行き33cm、高さ14cmほどです。

東京都  A様ご依頼のUMU-Mタイプの特注品、名付けてUMU-5.5M ・・・?②

大変難産でしたが、ご依頼のUMU-5.5Mが完成致しました。

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A様の思惑通りに大変斬新で素晴らしいデザインになりましたが、どうでしょう?
装着ユニットは支給頂いたFE108-Solです。

「人工大理石のコーリアンボードでフロントバッフルやサイドバッフルを作ったら?」というアイデアは以前からありましたが、オーディオ評論家の故、江川三郎先生がコーリアンボードでバスレフスピーカーを作ったら全く無機質な音で失敗だったという記事を見て、コーリアンは響きの少ない素材なので、インシュレーターとしては最適ですが、スピーカーBOXの素材としては全く向かないと思い込んで実験さえもしませんでした。

なので、今回このスピーカーのご依頼をお受けした際、私自身その音質にはほとんど期待していませんでした。ただデザインの面白さの方を期待していました。

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しかし、完成したこのスピーカーの音を聴いて、私の考えは間違いだったと気づきました。
低音の出方が今までと全く違うのです。ウッドベース、バスドラムなどの低音が、ボクシングで言うハードパンチャーのドッスーンという重いパンチ風で、低音の芯に重い塊を感じます。
Solユニットの力もあると思いますが、それにしてもドッス、ドッスっと凄いのです。

そして全体に締まりがあるのです。響かないコーリアンが幸いするのか、箱の残響音が少なく、ピッシ、ピッシと小気味良く音が締まり、バスレフに近い鳴り方をします。
楽器やコーラスの定位もピタッと決まっています。

バスレフスピーカー全体にコーリアンを使ったものと違い、音道の壁面のみでコーリアンを使うためにバクロードの良さをそのままに、質量がありながら振動を吸収するコーリアンの特長が加わったものと思われます。
お陰様で新しい発見をしました。

低音に力強さの欲しいジャズ、フュージョン、ロックなどに最適と思います。

近日中に商品を取りに来て頂けるとのことですが、この音質を聴いて頂けることを今から楽しみにしております。

新潟県 I様ご依頼のSSC塗装+ピアノブラック仕上げの特注MM-131SS

お客様からご支給頂いたスウェーデン製のユニット、Esoteric Audio Devices E60。
初めて目にするスピーカーユニットです。

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SSC塗装のガラスコーティング効果と塗膜の厚いカシュー塗装、それにこのメタルコーンユニット独自の高解像度。その結果、想像していた以上にクッキリ、ハッキリした音質で、ボーカルの歌詞もハッキリ聞き取れます。低域も厚く小口径ユニットながらワイドレンジで聴いてて楽しいスピーカーに仕上がったと思います。