[2019年10月21日]「真空管オーディフェアー」出展報告。②

開催2日目には雨も上がり、山手線も朝から動いていたので会場は大賑わい。

ジャズ演奏の再生が得意なUMU-191Mは、寺島レコードFor Jazz Audio Fans Only のVOL.7をメインに試聴してもらいました。この中の「朝日のようにさわやかに」が特にシンバル、ブラシが生々しくて、演奏を終えると大勢の方がスピーカーに寄って来られて「今のシンバル、もの凄くキレイだった!バックロードにピッタリ合っている」「ツイーターも無いのに、何でシンバルがこんなにキレイに出るの?」と嬉しいご意見、ご質問を頂きました。

一方のコンクリート製バックロードWCW-WE755Aは、高域の鮮やかなUMU-191Mを聴いた後では少し地味な音色に聴こえますが、ボーカル曲を流すと「私はコンクリートホーンの、WCWの方が良い音だと思う。人の声が本当に生々しい」「私は廊下に居たのですがこの部屋でライブをやっていると思って入ってきました。廊下まで生々しい音が聴こえてきましたよ」

今回は飾りのつもりで展示した、手のひらサイズのUMU-131XSですが、「これの音が聴きたい」と何回かリクエストを頂きました。しかし、極小の5cmユニット、さすがにこの大部屋で鳴らすのに躊躇しましたが、やはり大空間では音圧が上がらず、ボリュームはマックスに近い状態。直前まで鳴っていたUMU-191Mと比べるので、何とも頼りない音。「鳴らさなければ良かった」と思ったのですが、正面のお客様に対してはしっかり音が伝わっていたようで「小さいのによく音が出ているね。このスピーカーは良いですね」と、これも好評でした。


今回は、会社の倉庫にあった不要のスピーカーユニットなどを激安で販売しました。初期のころの小型コンクリートホーンHoPe-ⅡAXに装着していたフジケンサウンドの12cmユニットやUMU-131XSの試作時の落選ユニットなど、ほぼ完売しました。

写真を撮り忘れましたが、スマホ用無電源スピーカーも初日でほぼ完売してしまいました。購入を迷っておられる方には、ご自身のスマホを差し込んで、どれほど音量が上るか試してもらうのですが、他の社が音出ししている最中なので、スマホとスマホスピーカーを持ったまま廊下に出てもらって確認頂くと「結構、大きな音になるのですね」と言われて購入頂きました。奥さんやお子様へのお土産に購入された方も多かったみたいです。
来年はもっといっぱい持参しなければ。

今回も当社スピーカーの多くのオーナーさんから声を掛けて頂き、いろいろな情報、ご意見を伺いました。

「以前に発売していた不思議な繊維シートはもうないのですか?」

「家電メーカー製のラジカセを分解したら、ユニットの背面に不思議な繊維シートと同じ物が貼ってありましたよ」

「不思議な繊維シートをターンテーブルに放射状に貼ったら音が凄く良くなった。繊細な音がハッキリ聴こえるようになった」

なぜか不思議な繊維シートの話題が多かったです。

「この会場の中ではハセヒロさんの音が一番良いと思う」

「RR-10が好きな音だったが、今回は持って来られなかったのですね」

「ハセヒロさんの音はバックロードの癖が全くないですね」


このフェアーには連続、22回目の出展になるのですが、台風の影響を受けたのはたぶん初めてだと思います。
この悪天候、交通困難にもめげずご参加頂いた皆様に本当に感謝いたします。