遅くなりましたが、今回の台風18号で被害に遭われた方々に心からお見舞い申し上げます。
TVで繰り返し移される悲惨な映像を見ていると、11年前に当地三条市で起こった7.13水害の記憶と重なって被災者の大変さと、これからの苦労を案じてしまいます。
11年前の当地もバケツをひっくり返したような猛烈な雨が降り続け、当市を二分して流れる五十嵐川の堤防が決壊し市内左岸地域一体が泥水にのみ込まれ、9人の犠牲者を出しました。
当社も左岸側にあり、工場の中は膝上くらいまでの泥水におおわれました。
試聴室のスピーカーは勿論、倉庫にあったMMキットの材料など多くの商品が水没しました。自宅と倉庫も被害にあいました。
水が引くまで3日位かかりましたが、その後始末の方が大変でした。
コンクリートの床全面には厚さ1~2cmほどの粘土質の泥がびっしりこびり付いており
この泥がしつこくて、水で洗っても洗っても、乾くと泥が浮いてきます。
親戚、知人や大勢のボランティアの方、そして遠方から来て頂いたハセヒロオーディオのファン様のお手伝いのお蔭で何とか元通りに復帰することができました。
異常気象のせいでしょう、いつどこで同じような災害が起こるかわかりません。
以下、その時の経験からですが、もしもの時の参考にして頂ければと思っています。
必ず、電気屋さんと相談、確認されてからのことですが、
水没したクーラーの室外機は水が引くと同時にホースで水を掛けて泥を洗い流してください。
これは必ず電気を切った状態で行い、乾くまでは絶対通電しないでください。助かる率が高まります。
水道が止まっていなければの話ですが、家屋の床も泥水が引き始めたと同時に、それを追い出すようにホースで洗い流してください。
時間が経つと泥が固まって掃除が大変です。
工場、お店、倉庫などのコンクリート床の泥を洗い流す時には、床用水切りドライワイパーを使うと大変作業がはかどります。
被災地の早なる復帰を心より祈っています。