■2001/5 千葉県 村上様 WCW2016R
どうもお久しぶりです. あれからWCW-2016Rを聴いていますが,ますます愛着が湧いてきます.ほんと うに音楽を聴くのが楽しくなるスピーカです.前にいろいろと申し上げた理由でそう なるのだと思いますが,一言でいうなら粋がいい,音の鮮度が高い,鮮やかな音だと いうことだと思います.低音はもちろん十分出ていますが,重低音をJBL4344Mのウー ハーでちょっぴり出してやると最高です.WCW-160R にJBL4344Mのウーハーを足して聴いてもおなじようにすばらしい音になりますが,低 音が少ない分少しだけ寂しい感じがします.もちろんよく聴かないとわかりません が.私の注文でWCW-2016Rが誕生したのはうれしくもあり光栄に思います.
視聴用のWCW-160Rをお返ししようと思っていましたが,のびのびになってし まいました.申し訳ありません.今度の土曜か日曜にお送りします.WCW-2016Rと WCW-160Rは3階のリスニングルームに置いていますが,1階のリビングルームでは KEFの20年ぐらい前のスピーカーを置いています.これも聞きやすいスピーカーで 気に入っていますが,どうもBGM的な感じは否めません.本当はWCW-160Rを置いて聴 いていたい気がするのですが,単独では低音が不十分なのでそうもいきません.ただ ご提案のありましたサブウーハーがうまくマッチングすれば,場合によっては WCW-160Rも加えて音楽ライフを満喫することができるかなとも思います.
■2001/5 新潟県 I様 WCW-200A
本日突然おじゃました 燕のIです。 久しぶりに刺激的な音のしないバランスの取れた音を聞かせてもらいました。 今までのモニター的な大音圧で聞いていたのが間違いだと気づきました。 是非LE-8THを直してフルレンジの良さを再確認してみたいです。 本日はお世話様でした
■2001/5 千葉県 村上様 WCW-2016R
今日は.この連休中にWCWをたっぷりと聴かせてもらいました. ものすごく重くてセッティング中に腰を痛めないように注意を払いました.チューニ ングのために何度もセッティングし直すのが骨でした.とくにJBL4344の上に置くと きは持ち上げることができるか不安にかられました.でも最高のレベルを知るために あえてセッティングを繰り返しました. さてWCWの総合的な印象ですが,美しい妙なる高音の響きと,そして力強い朗々とし た明晰な中低音のほとばしりは見事に調和してまさに圧巻,白眉と感じました. す べてが鮮明かつ鮮烈な感を受けました. 次に160Rとの比較ですが,最初は160Rの方が高音がよくのびきらびやかな感じかな とも思いましたが,それは160Rの大きさによる見た目から来るもので,聞き込むと実 際には差がないことがわかりました.160Rを試聴しているときピアノの音がやや不鮮 明であり,セッティングに工夫がいることを前に申しあげたことがありますが,その 後160RをJBL4344の上に置きチャンネルデバイダーを使用して100Hz以下をJBL4344の ウーハーに受け持たせて聴いていました.ただし160Rはチャンネルデバイダーをとお さずストレートに音出しします.こうするとピアノの音も鮮明になり,バイオリンの 音もさらに妖しさと陰影を増し音楽の世界に身を浸らせることができるようになりま した.だからBOXの容量を大きくしたWCWに大きな期待を寄せました. そして期待を 裏切られることはありませんでした.160RとJBLウーハーの組み合わせで得られた音 の世界が単一のWCWで再現されました.さらにもう少し豊かさをともなって. 次にJBL4344との比較ですが,音楽を味わい,音楽に身を置くという意味ではWCWの方 が格段に上です.JBL4344はどうも分析的な感じが強く音楽を楽しむというよりは今 低音がでているとか,この楽器が鳴っているとかそんなことに注意がいってしまいま す.妻に聴かせるとJBLの音は古くさいと言っていました.私もそんな気がします. 高音はでていると思いますがさみしく暗い感じが否めません.私も若い頃は音楽を楽 しむと言うより音づくりを楽しんでいました.しかし最近は音そのものでなく音楽を 楽しみ感動したいという気持ちの方に傾いてきました.昔のスピーカーの理論の本を 見るとスピーカーBOXは絶対に鳴っちゃいかん,高忠実度のユニットの発生する 周波 数領域がきちんと再生されることが理想であると言うことになっています.いまでも そういうことを書いた本もあると思います. まさにJBL4344はこういう理論で作られ ていた時代のスピーカーの集大成だと思います.私も上記の理論は正しいが,技術的 には現在も問題が多すぎて理想から乖離せざるを得ない状況だと思います.したがっ て高忠実度再生を別の設計思想と技術で具現化する必要があると思います.御社のス ピーカーの設計思想はBOXを絶対にならさないと言うことではなく,高品質な木材や セメント材料を使ってむしろ積極的にBOXの響きを付加させようと言うところにある と思います.こういった設計思想をもったスピーカーメーカも数は少ないですが見受 けられます.こういった意味で,ご存じかと思いますがローゼンクランツ社の楓材で 作ったスピーカーに興味を持ちます.私は現在の技術レベルでは今述べた設計思想が 最善の方法ではないかと思います.一方最近発売になった某社のタイムドメイン理論 を具現化したというスピーカーの試聴を期待して行いましたが,理論の構築はとても 立派ですが再生される音には全く感動しませんでした.理論は正しいのでしょうが, この理論は高忠実度再生のための一つの分野に関する理論にすぎず他のもっと重要な 分野の理論を閑却しているような気がします.狭い理論とその具現化にとらわれて音 楽性を忘れているように思いました. WCWはとても秀逸なスピーカーだと思います.バイオリン,チェロ,ヴォーカル,シ ンフォニーどんなジャンルの曲でもすばらしいサウンドを聴かせてくれます.自分の 感性とぴったりと一致した大げさに言えば伴侶のような存在に感じます.いままで何 組かのスピーカーを買ったり,たくさんのスピーカーを試聴したりしましたが,こん なことを感じたことはなかったように思います.ただALTEC A7かA5を聴いたときそん な気がしたような記憶もありますが,昔のことで誤解かもしれません.このようなス ピーカーをわざわざ製作していただいた長谷弘さんに感謝します. さて提案なのですが,今私はこのWCWに重低域まで要求するのはナンセンスなので重 低域補強用に先に述べたチャンネルデバイダーを使って60Hz以下をJBL4343のウーハー を鳴らしていますが,重低域用のスピーカーを御社の方式で製作できないものでしょ うか.そのようなものができればまたお願いしたいものです.
■2001/4 千葉県 村上様 WCW-2016R
今晩は 村上です. 本日無事到着しました.ありがとうございました.簡単に設置して聴いてみました が,格段の向上が見られます.立体感,切れの良さ驚くばかりです.休日にゆっくり とチューニングをやりますが,今の時点でも期待したとおりで,製作をお願いして良 かったなと満足の限りです.十分試聴して感想をまたご連絡します.明日仕事がある ので時間がとれれば送金します.立派なものを作っていただいてありがとうございま した.
■2001/3 千葉県 村上様 WCW-160R
今晩は メールありがとうございます.製作がだいぶ進んだ由,楽しみにしております. さてその後の感想ですが,あれからまた,160Rをリスニングルームの方に運びなおして再度試聴を続けました. というのが,いままで聴いていた部屋はかなり広いのですが,前にも言いましたとおりいろいろなものがおいてあり デッドになっているため響きが悪いので,なんとか響きの良いリスニングルームでもう一度調整して 160Rの音を堪能してみたいと思ったからです. 以前感想を書いたときには高音の反射音が強くて明瞭に聞こえにくくなると申し上げましたが, その原因はセッティングにあることがわかりました. 床に160Rを直接置くわけにいかないので間に合わせで椅子の上に置いたのが悪かったのではないかと 考えたのです. 160Rと床までの距離が短く,床の材質がオークのむく材なので高音が床で強く反射し, それが直接音とともに耳に到達し直接音にダブって聞こえそれが高音の不明瞭さの原因になったと考えました. 間接音は直接音より小さくそしてある程度以上の時間的遅れがないといけないはずです .床に絨毯をひくという方法もありますが, それでは美しい高音の間接音が吸収されてしまい,せっかくの響きが台無しになります. そこで160Rを床からもっと距離をとることを考えました. 適当な台もないのでJBL4344の上に置いてみることにしました.JBLの高さは1.2m程度あるかと思います.
するとどうでしょう.今度は今まで不明瞭な感じのした高音が非常にはっきりしてきます. こうなるとライブなリスニングルーム残響のよさで160Rのすばらしい, 美しい,やるせない響きが明瞭に聞こえてきました. 大満足です. ショパンの革命の美しく鮮鋭な鍵盤の音が溢れてきました. Fillipa Giordano の甘えるようなくすぐるようなソプラノがウェットに胸にしみわたってきます. やはりすばらしいスピーカは場所を選びます.またアンプも選びます. Accuphaseの300Lではじめ聴いていたのですが,なんとなくグレーな沈んだ音色でしたが, ドットラボのSV83(ホームページもありますが,5ワットのシングル真空管アンプです)で聴きなおすと, 音が明るく輝き,生命の横溢を感じます. 能率の良いスピーカーなのでシングルの真空管アンプと相性が良いのではないでしょうか. 低音はJBLのようには出ないのは仕方のないことですが,お願いしたものに期待しいています. ただ音の全体の傾向がJBLと似かよっているとろもあるようで,邪道かもしれませんが, 低音部分をJBLに受け持たせるとこれまた良い音がしました. やはり低音は雰囲気や,ニュアンスを出すのに不可欠だと思います. それではこの辺で失礼します.
■2001/3 千葉県 村上様 WCW-160R
おはようございます.書き終えた時刻を考えると今日はです. 昨日一日,JBL4344と比較しながらずっと聴いていました.そして今朝目がさめてセットしなおし聴いてみました. そしたらなんとそこにすばらしい音を発見することができました. わたしはこのスピーカーが小さい割にはとか,値段を考慮するとか,そのような前置きをおいて試聴するつもりは ありませんでした絶対的に自分を満足させることができるものかどうかということを視点において聴き込みました. 試聴したリスニングルームは横8メートル立て7メートルで天井の高さは2.4mで横長にしてスピーカーを配置しています. 床はむくのオーク材を使ったフローリングです.壁はビニールクロスを貼ったものです. 絨毯とか厚手のカーテンといった吸音材はありません. ただソファーとリスニング用のいす,それにスピーカの方を向いて左側の壁に机を置いています. というわけで部屋はライブな感じになっていると思います.またスピーカは壁から1m程度離して設置しています. また定在波を避けるためスピーカの位置は部屋の中央に対し非対称位置にあります.
試聴に使ったCDプレーヤーはパイオニアの...,プリアンプはアキュフェーズのC200X, アンプはアキュフェーズの300Lです. CDは高嶋ちさ子の風のとおりみち(バイオリン),高嶋ちさ子のCINEMA ON VIOLIN,Keiko LeeのBeautiful Love, 綾戸チエのYoung Song,ヨーヨーマのAppalachianJournney(チェロ,バイオリン,ダブルベース), Fujiko Hemmingの憂愁のノクターン(ピアノ)等です. こうした環境の中で昨日試聴を続けていましたが,トータルでみてJBLに勝てないのは仕方がないにしても JBLにない勝れた特長があるものと一生懸命聞き込みました. しかしどうしてもJBLに勝れたところを見出すことができませんでした. そのとき持った印象は確かに高音は良く出ており,艶やかな張りのある音色ではあるが,どうもしっくりこないというか, これは素晴らしい音だという心の琴線に触れてくるものがありませんでした.
状況を詳述します.バイオリンの音はとても明るく輝いてきれいでした.ただニュアンスが足りません. 妻にもリスニングルームにきてもらい感想を聞きましたが,「確かに音はいい,これだけ聴くとすばらしいと思うが, JBLを聴くとどこか足りない感じがする.それは広がり,ニュアンス, 表情といったものがかけている気がする.」と言っていました. 私も同意見で,高音ばかりが目立って中低音が聞こえず音量を上げるとやかましくなってイしまいます. ジャズボーカルを聴くと綾戸チエの張りのある強烈な感じが良く出ていましたが, 雰囲気を盛り上げるものにかけていました. またFujiko Hemmingの革命(ショパン)では高音がまとわりついて, 音が団子状に鳴ってメロディーを追いかけることができませんでした. こういう状況の中で昨夜の結論はこのスピーカーは私を満足させるものではない,ということでした. しかし,長谷弘工業さんが大変な苦労をして何度も何度も試作を繰り返しオリジナルを作り上げてきたスピーカーであるし, 世間の幅広い評価を受けているいないにしてもかなりの人が良いと言う判断をしているし, さらに私もそれらのことから視聴してみる価値があると判断し期待もしていたのだから, こんな結論ではないはずとベッドに入ってからも考えていました. 今朝おきて,また考えました.高音がきれい,よく出ている, 中音だってもっとも長谷弘さんが工夫してセメントの複雑のバックロードホーンのエンクロージャーを 完成させたのだから悪いはずはない.どこかに問題があるはずだと思いをめぐらしました.
前述したFujiko Hemmingの革命を聴いている時のことを思い出しました. ピアノのメロディーが聴き取れないのは中音が弱いから, つまり高音が強すぎて中音をかき消してるのではないかとの思いに至りました. その理由は本質的な問題がスピーカにあるのではなくリスニングルームの性質にあるのではないかと考えました. つまり最初にも書きましたように私のリスニングルームはライブになっており高音が良く反響するようになっています. このように考え早速リスニングルームから居間の方にスピーカーを移動しました. 居間は縦14m,横6メートルの縦長の部屋で床はリスニングルームと同じむくのオーク材のフローリングですが, ソファー・椅子(たくさん)であるとか,絨毯であるとか,厚手のカーテン, ありますので高音が吸収されデッドになっていると思います. スピーカを縦長の位置にセットし,アンプを300B(中国製の真空管)のシングルに代えて試聴しました.
するとどうでしょう,すっかり音が変わりました. 表現が適切ではないかもしれませんですが,まさに目からうろこでした.まさに感動がありました. これはアンプのせいではありません.リスニングルームでも管球式に代えて聞いてみましたが, 上述したことは変わりませんでした. やはりリスニングルームでは高音の反響が強すぎて中低音を遮蔽していたのでした. バイオリンや,チェロ,ピアノの美しい響きに魅了されました.問題点を分析する言葉はたくさんありますが, 感動を表現するのは困難です. それでも言葉を捜して書いてみます. 音楽は表情,ニュアンス,雰囲気が大事です.このスピーカにはそれがあります.心の琴線に触れるのです. バイオリンのしみじみとした情感,物悲しさ,弦のこすれる音, 人の息にも近いすすり泣きの音,弦が指に触れる音,爪の音が聞こえてきます. このスーカーは高音が非常に良く出ているのでライブの部屋ではなくデッドな部屋で聞くべきだったのです. これは私にとっては発見です. このメールを書いている間ずっと試聴していましたが,いまは音楽を分析的に聴くのではなく楽しむために聴いています. とりあえず今はここまでにしておきます. また感想をご連絡します.購入の意欲が湧いてきたことだけはご連絡しておきます.ありがとうございました.
■2001/3 千葉県 村上様 WCW-160R
本日無事到着しました。ありがとうございました。
早速試聴をしております。アンプは管球シングルでスピーカーはJBL4344をレファ レンスにしています。よく聞き込まないと評価は下せませんが、直ぐに気が付いたの は低音の広がりが少ないのかなということです。 以前お話したように200Aのボックスに160Rを取り付けるといいのではないかと思い ますが、そのようにするとコストがかさむということでしたが、どのくらいになるの でしょうか。 試聴を続け詳しい結果を後日ご連絡します。
■2001/3 大阪 naosan様 WCW-200A
こんにちは、 WCW-200Aが届いてから2ヶ月が経とうとしています。毎日2時間はならしているの で、そろそろ馴染んできただろうと考えていたのですが、低域がしっかり入っている というCDを買ってきて聴いていて、その後それまで聴いていたCDに変えたところ、低 域の出方が変わっていました。どうも、かける音量が小さいせいで、まだ十分に馴染 んでいなかったようです。 ようやく引っ越しを開始して、スタンドもタオックの大型スピーカー用のベースシ リーズ400DHを購入したところ、さらに良く鳴るようになりました。それまでの黒檀 ブロックと比べさらに低域が前に出てくるようになり、一緒に作業していた友人が 「別のスピーカーを聴いているよう」と表現していました。音量も上げられる環境に なりましたので、まだまだ音は変化しそうです。また、アンプもAir TightのATM-300