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アナログの音が聴きたくて。

会社の試聴室が狭いためにアナログプレーヤーを置けなくて、自宅の8畳の和室に置いて楽しんでいましたが、その部屋は親戚など泊り客が来るたびに布団を敷く部屋になるので、その都度機材を片付けなければなりませんでした。

大きな座卓の上にアンプ、プレーヤ、スピーカーの全てを乗せていたので、その重みで畳が凹んでしまったために妻からきつくストップがかかってしまい、ここ一年くらいアナログの音を全く聴いていませんでした。

「アナログ音はやはり良いね~」などと試聴室常連さんと話をしていると、やはりアナログの音が聴きたくなり、10年以上前に亡くなった父の部屋が空いていたので、そこにセットすることにしました。しかし、その部屋はスノボーや扇風機、不用品などの倉庫代わりになっていたので、ガラクタの山になっていました。
その一部だけ避けて、父の愛用していた机の上を拝借して機材を並べました。

写真のようにレトロな機材ばかりですが、かえってアナログっぽい雰囲気で似合っているのでは?
周りのガラクタは当分そのままになりそうですが、目を閉じて聴いていれば問題ない。不精男のオーディオルームが無事完成しました。

2018/5 新潟県三条市 M様 MM-131SSを購入されて

ご無沙汰しております。MM-131SS を購入し早2年が経ってしまいました。

 この度子供部屋が空いて、これ幸いにとCDプレーヤーを新調し、設置してみました。

 MM-131SS を出窓に置くと若干ガタツキがあったので、とりあえず硬貨二枚を重ねてスピーカー後ろ下に敷いて、三点支持として安定させました。

 ジャズが気持ちよく響いてくれます。今、Duke Jordan を聴いています。

 MM-131SS で聴いて印象的だった曲について記してみます。

・YMO / TECHNOPOLIS (UC YMO)

 チチチというノイズのような、秋の虫の鳴き声のような音が、良く研いだ包丁で切った刺身のようです。

 うなるベース音、こんなだったの? 疲れた脳ミソに心地よいです。

 リピート再生しまくりです。

・DeAGOSTINI の JAZZ LPレコード・コレクション、Milse Davis / KIND OF BLUE

 安いので、いつかプレーヤーを買ったら聴いてみよう、と買ってあったのを思い出し、プレーヤーを購入設置してみました。

 驚いた!トランペット、サクソフォン、さざ波が見えるような響きが良いです。

 比べた30年選手のロクキュッパ・スピーカーは、そこまで表現力がありませんでした。ただ滑らかに流れて行くようです。

 感動しました。これをきっかけにアナログ派になりそうです。

 この MM-131SS は、小さくてもチカラ持ちですね。

 家族が留守の時限定にて、ボーリューム・アップめで聴いています。

2018/4 M様ご依頼のSSC塗装のUMU-121SS ピアノブラック仕上げ。

大変お待たせ致しました。
先月、当社試聴室で色々な機種を聴いて頂いた結果、製作をご依頼頂きましたSSC塗装を下塗りしたピアノブラック仕上げの特注UMU-121SSが完成致しました。

「UMU-121SSにSSC塗装をすると、音はどう変わりますか?」
「その上にカシュー塗装を重ねて塗ると、どんな音になりますか?」
「その箱に、私の好きなウッドコーンユニットを組み合せるとどうでしょう?」

その音は当日、私の想像で答えさせて頂いた通りの音質になっています。
長年の経験で未知のスピーカーでも音は想像できます。

下塗りのSSCスーパーサウンドコーティングで音が鮮明に、上塗りのピアノブラックカシュー塗装仕上げで重厚さ、華やかさを身に付けたエンクロージャーに、優しい音質のパーク製ウッドコーンユニット。
都会的でオシャレな音質。いち音いち音が濃厚で、音が輝いているイメージです。

当日ご要望頂いたM様の理想とされる音質。それ以上の音質になっていると思います。
ご指示通り、今週の土曜日にお届けさせて頂きます。お楽しみに。

このコーナーはお客様からご依頼頂いた特注スピーカーのみを掲載させて頂いております。
このように世界でただひとつ、貴方ご自身のオリジナルスピーカー製作にも協力させて頂くことができます。

初めての意匠登録出願。

オーディオ商品ではありませんが、昨年突然ひらめいた新しい商品を1年程かけて試作を続けていました。そして今年初めに何とか製品化のめどが付きました。
試作中、問題点が出る度に新しい発想で解決方法を探す。「解決方法は絶対ある!」と信じ、そのアイデアを考えている時が大変楽しく、それが私の得意な趣味になっているようです。

その商品、特許は取れないが意匠登録なら取れそうと思い、特許事務所に相談したら30
万円ほどの費用が掛かるとのこと。
ホビー関係の商品ですが、特殊なのでそれほど売れそうもないし、マネする人もいないだろうが、万一類似品が出たら悔しい。なので、今回初めて自分で意匠登録を出願することにしました。
自分でやれば特許印紙代1万6千円だけでOKなのです。

図面は息子から書いてもらい、申請用紙もワードで簡単に書けると思ったのですが、文字の大きさ、上下左右の余白の寸法、1行の文字数も細かく決められていて結構苦労しましたが、無事登録ができるよう縁起を担いで昨日の大安の日に出願しました。

記入漏れや説明文に不備がないか一抹の不安を感じましたが、カレンダーの18日の下を良く見たら「大安」の赤い文字の下に、もう一つ「発明の日」と書かれていました。
これは重ねて縁起が良い。

「高音質サウンドバー」を車にのせて載せて。

先日、群馬方面から車に3人同乗されて来られたお客様は「高音質サウンドバー」の試聴が目的でお越し頂きました。
普段はヘッドホンで音楽を楽しんでおられるとのことでしたが、今まで本格的なホームオーディオを聴かれたことがなく、ましてやバックロードホーンは初めてとのこと「高音質サウンドバー」やUMU-191Mの音質に大変驚いてくれました。

皆さんハセヒロ・バックロードの音質を大変気に入って頂き、お帰りに「高音質サウンドバーBH600ブラック」を1台購入頂いたのですが、帰りの車中でも皆で聴きたいとのことで梱包無しでお持ち帰りされました。

そして、すぐにその車中の写真をメールで送って頂きました。

「来るときの高速道ではカーステレオは車の音がうるさくて全然聞こえなかったのに、帰りの高速道ではこのサウンドバーは心地良く鳴っていました。帰りはみんな音楽に聴き入っていました。音楽の質が変わって高級車になっちゃったね~、と冗談言いながら帰りました。本当に不思議でした」と、嬉しいご報告が書かれていました。

ハセヒロ・バックロードのホーンサウンドは波長がキレイなので音がまっすぐ飛び、音楽が雑音にかき消されずにハッキリ聴き取れるのも特長の1つです。

このように、「高音質サウンドバー」は雑音に強いので、車載用スピーカーとしても重宝します。

新潟市内の大型トラックのドライバーさんも、トラックのダッシュボードに「高音質サウンドバーBH600」を設置されて、運転中にお好きな音楽を楽しんでおられます。

口コミに感謝。

こちら、新潟も桜が咲き始めました。
毎朝、ちょっと遠回りなお寺の参道を通ってプチ花見を楽しんでいます。
ついこの前まで、道路脇に2メートルも積もっていた、あの景色は幻だったような暖かな日々が続きます。
しかし、雪抜け作業で腰を痛めた妻は今でも医者通いしています。

暖かくなって試聴室へのお客様も多くなっています。
先日も昼休みの10分前に「御社の近くにいますが、これから試聴に行っても良いですか?」と電話を頂きました。

関東方面からのお客様。その方の会社の上司が当社のスピーカーを持ってらっしゃり、その方から「スピーカーを買うのなら絶対ハセヒロのスピーカーだよ」と言って頂いたとのことで、当社に寄ってくれました。音楽が鳴り始めると「凄い~、本当だ、なんて生々しい音なんだ!」と言って頂きました。

数台試聴された中でUMU-121SSを一番気に入られ「本当に来て良かった。僕、これ絶対買います」と大変感激して帰られました。

別の日。
ジャズ用スピーカー、UMU-191Mの試聴を目的に、大宮方面から3人で来られた方々は、ジャズをメインに多くのCDを試聴頂きながら、曲を入れ替える度にお互いの顔を見合わせながらニコニコ笑顔。
そして、「このスピーカー、UMU-191Mには雰囲気がある。男が演奏しているというのが良く解る。いいね~、このスピーカーは売れると思いますよ」とお褒め頂いたので、私が「〝ジャズ用スピーカー専門“というイメージをもっと強く押し出すため、このスピーカー専門の独立したサイトやカタログを作りたい」と前々から思っていた事を述べたら、「いや、このスピーカーはあまり有名になって欲しくない。ミステリアスなイメージのままが良い」と言って頂きました。
重ねて、当社のことをどうやって知られましたか?と質問したら「オーディオ仲間の間では長谷弘さんの話がよく出るよ。あまり宣伝しなくても口コミで拡がって行くと思いますよ。帰ったら皆に宣伝しておくね」と言ってくださいました。
当社スピーカーのオーナーさんが口コミで宣伝してくれていると聞くと本当に嬉しいです。

口コミで来られた方も、殆どが「これほどの音とは想像しなかった」と驚いてくださいます。
ぜひ、皆様もお近くに来られた際には、ハセヒロ・バックロードをご体験ください。

ワインバー Veronica Persicaさんへ行ってきました。

日本橋試聴会の初日が終わった夜に、MM-141Sを設置して頂いている文京区のイタリアンワインバー、ベロニカペルシアさんへ家族3人で行ってきました。

日本橋から地下鉄に乗って都営三田線の白山駅で降りて少し歩いた静かな住宅街にそのお店がありました。

中に入ったらコンクリート打ちっぱなしの、上品で素敵なインテリアのお店でした。
正面壁の左右に設置してあったMM-141Sを見て、初めてのお店なのに、まるで我が家にいるような安心感、居心地の良さを感じました。

若いながらワインバーを起業され、そのお店のBGM用に、数あるスピーカーから当社の製品を選んで頂き、それをご自身で組立てられた女性オーナーさんに、お礼も兼ねてお会いするのも楽しみのひとつでしたが、想像通り、若くてとてもチャーミングな女性でした。

無塗装のMM-141Sとウッドコーンの木目が無機質な壁によく合っていました。
スピーカーの上に何かあると思って良く見たら鳥の置物でした。
女性らしいですね。
他にも所どころセンスの良いインテリア小物が置かれていました。

横に長いお店でしたが、オーナー選曲の素敵な曲が、聴き慣れたハセヒロ・バックロードの音色で心地よく響いていました。

イタリアンバー、と言う事でイタリアの白ワインを美味しい手料理と一緒に楽しみました。

このサイトの読者様も、もう数名お店に行かれたみたいです。
料理も美味しいです。是非お近くの方は行かれてみて下さい。

「聴こう!ハセヒロ・バックロードin日本橋」出展報告③

今回は10機種のバックロードを用意いたしました。

この試聴会はお客様が持参されたCDをご指定の機種で鳴らして聴き比べて頂く試聴会なのですが、2日間で一番リクエストの多かった機種は、小型版コンクリートホーンにオーディオニルバーナの16㎝ユニットを装着した、写真下段、右から3番目のWCW-160AN(仮名)でした。

この小型コンクリートホーンはWCW発売初期の頃、東京大田区で作られていた16cmアルニコマグネットのロイーネRA160を装着して販売していましたが、ユニット廃盤と共に自然消滅していた機種です。

今回、何とかこれを復刻させたいという想いで選んだユニットがオーディオニルバーナの16cmフェライトでした。これが箱との相性が良く、何とも明るく楽しく音楽を再生してくれます。

会場でもフェアー常連さんたちに大好評でした。

その中でも、いつも辛口評価のM様が「このスピーカー中々良いね~。解像度も良いし豊かに鳴っている。これ良いんじゃない」と手放しで褒めてくれました。

参考出品なのに、早速会場でご注文を頂いたこともあり、この小型コンクリートホーンを復刻させようと思います。

次にリクエスト回数の多かったのは、UMU-191M、そして写真中央のUMU-171Mが3番目でした。

元新潟のU様が会場でのWCW-160ANとUMU-171Mの音をブログにUPしてくれました。是非聴き比べてみてください。

https://blogs.yahoo.co.jp/toshiyuki_ui1962/37220428.html

そして今回はUMU-121SS http://soretonaku.work/hase/?p=380 

の人気も高く、「5cmユニットなのに、何でこんなに雄大な音が出るのかな~?

そうか、ネオジウムマグネットを使っているからなのですね」

「ウッドコーンは優しい音ですね。このスピーカーが一番気に入りました」

今回も皆様からご持参頂いた愛聴盤で色々な音楽をいっぱい楽しませて頂きました。

ご参加頂いた方々にあらためてお礼申し上げます。

この会場は新潟県企業に人気で、近年は希望の日をなかなか押さえられなくなりました。

来年は2月の最終土日、2月23日、24日が予約できました。

「聴こう!ハセヒロ・バックロードin日本橋」出展報告②

2日目の日曜日、朝からポカポカ陽気です。

いつも1番最初に来られるA様が今年も1番乗りで来られ、今回もいろいろなジャンルCDをいっぱい持参されて多くのリクエストで皆さんを楽しませてくれました。

他のフェアー常連さんも愛聴盤ご持参で入れ替わるように来られ、リクエスト曲の途切れることがありませんでした。

この日もいろいろなご意見ご感想を頂きました。

「高音質サウンドバーのデジタルアンプを同じ新潟製のアムレックに替えて高級タイプを作りませんか?アムレックは音量を上げても音が歪みません」

「UMU-171Mが一番聴きやすい。エルカオユニットは長く聴いても疲れないですね」

「長時間聴いてて疲れないスピーカーが欲しい。いろいろ聴かせてもらいましたがUMU-121SSが一番疲れないみたいです。これを今日注文します」

「ネットで皆がハセヒロの音は良いと言っているので伊豆から特急に乗ってきましたが、実際に聴いてみないと解らないですね~。UMU-191Mがここまで素晴らしい音とは思いませんでした。遠くから聴きに来てよかったです」

「以前、アンプ内蔵のMM-131SSを試作されましたが、その後どうなりましたか?TV用のスピーカーにMM-131SSがちょうどよい大きさなので気になっていました」

「UMU-191Mを購入するつもりで来ましたが、参考出品のWCWコンクリートホーンの音が気になり迷っています。価格はいくらの予定ですか?」

暫く迷われた結果WCWの方をご注文頂きました。

「MMキットのスロートの入口にRを付けたら音が良くなりましたよ。低音が丸くなった感じです。そこに薄いフェルトを貼るさらに良いです」

「小型スピーカーが一番理想です。低域の足りないのはウーハーで補えばよい。そうだ、バックロードのウーハーも作りませんか」

貴重なご意見を直接お聴きできるのも試聴会の楽しみです。

(続く)

「聴こう!ハセヒロ・バックロードin日本橋」出展報告①

お陰様で、天候にも恵まれて楽しい2日間が無事終わりました。

初日、開館早々に3~4人の方から参加頂き、いつものように昼過ぎに満席近くに。

近年の日本橋はコレド室町、コレド日本橋など新しい観光施設が増えたために、ひところより大変賑わっています。

その方たちがガラス越しに見える試聴会の様子に「何をやっているんだろう?」と興味深く眺められて、その一部の方ですがが遠慮がちに入って来られます。

その方たちが・・・・

北村英治のクラリネットに「このスピーカー何なの?今の曲を聴いていたら凄く気持ち良くなってきた」

後ろの席でずっと長く聴いておられた中年の女性が「私の兄が、オーディオが大好きでした。でも数年前に亡くなりました。いっぱいあった機材を子供や孫に形見分けしました。その兄をここに連れてきたかった。そう思いながら聴いていたら涙が出て止まらなくなりました。偶然ここを通ったらスピーカーが見えたから思わず入ってきました。不思議な縁です。頂いたカタログを仏壇に供えさせていただきます」

「僕、クラシックの演奏家です。あのコンクリート製のスピーカーいいですね~。でもクラシックにはもう少し高域が欲しい。ツイーターを足して別荘で使いたい。また連絡します」

「この自作スピーカーはよく考えましたね。ネジで止めるんですね。DIYスピーカーですね。私は今、海外に住んでいて数年ぶりに日本に帰って来て、東京がどう変わったか?街を眺めに日本橋に来たのです。日本人はもっと英語を話せなければ、英語が国際語なんだから、あなた達も英語を覚えてもっと海外に進出された方がよいですよ」

前の席で長時間聴いておられたご年配の女性でした。

「入口の看板を見て家まで取りに行ってきました。これを聴かせてください」と手渡されたCDは若き日の諏訪内昌子でした。諏訪内さんのファンらしいのですが、その後も長時間他の方のリクエスト曲を楽しんでおられましたが、帰り際に挨拶に来られ「凄いですね」と言ってくれました。

(続く)