毎週日曜日の午後9時、TBSで放映されている「下町ロケット」 を毎回欠かさず見ています。
隣の燕市が番組ストーリーの、 自動走行トラクター試験のロケ地になっているので、 この番組になお親近感を覚えます。
「陸王」もそうですが、今まで中小企業の工場が主体で、 モノづくり製品開発がテーマの番組はあまりなかったので、 凄く新鮮に感じます。
銀行の貸し渋り、親企業による下請けいじめ、 ライバル会社からのいやがらせなど、 次々と起こる無理難題を克服しながら、やがて技術とアイデア、 社員一丸の努力で勝利を勝ち取るというストーリー。
そして毎回必ずドラマの中の登場人物の決めゼリフ「 正義は我にあり」など、 夢を諦めない感動の名言が会社経営者として励みになります。
実際の、会社の長い歴史の中にはドラマ程ではないですが、 似たようなストーリーがあります。
当社の場合、私の若き日、もしもあの人との出会いがなければ、 スピーカーなど作ることもない、 平凡な金属製品製造会社のままだったろうし、 我社の立地がモノつくりに適した、ここ燕三条地域でなかったら、 金属部品や複雑な木工加工が必要なMM自作スピーカーは生まれな かったかもしれません。
ドラマの様に幾多の困難にも出合いました。
最近では、 重要な外注会社の突然の廃業でスピーカーの仕上げ工程が困難にな り、UMU- 191Mなどの完成品スピーカーの販売を断念せざるを得ない寸前 まで追い込まれたこともありました。
不安で寝れないくらい深刻な場面も何回もありましたが、 その都度アドバイスや協力をしてくれる協力会社、 知人のお蔭で何とか切り抜けてきました。
「どんな難問にも必ず答えはある。挑戦続ける限りその答えは見つけ出せる」
もうすぐ最終回で寂しいですが、 このドラマから勇気をもらっています。