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新潟県 K様ご依頼のバイオリンレッドUMU-191Mの製作状況です。

スピーカーユニットを持参頂きありがとうございました。
お預かりしたユニットは1950年代から80年代にわたって作られていた、ナショナル
EAS-20PW09、通称「ゲンコツ」と呼ばれていた20cmアルニコフルレンジです。

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「ゲンコツ」「ゲンコツ」とご年配のオーディオマニアからよくその名は聞いていたのですが、現物を見るのも、音を聴くのも今回が初めてです。

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UMU-191Mの箱に無事装着しましたが、果たしてどんな音が出てくるのか?

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いつものように女性ボーカルから聴きましたが、鳴り方自体はまるで平面バッフルスピーカーで聴いているような何とも拡がり感のある鳴り方です。
とに角、音が左右の広い面から出ているようなイメージで、全体的に尖った所のない癖のない音質です。

女性ボーカルの声は少し細めですが、声帯の震えを意識させながら歌詞内容をしっとりリアルに聞かせてくれます。
楽器演奏ではギターやピアノそしてバスドラムまでもが刺激のない柔らかな音色を楽しめます。

演奏のメリハリ、力強さに欠けますが、いつまで聴いても疲れない、何とも癒される穏やかな音色です。