イオンデューサー・究極のレコードスタビライザー 【PAT.P】
イオンデューサーに水を入れ、レコード盤に載せ、いざ聴いてみると本当にアナログの音が凄く変るのです。音が締りボーカルも生々しく一つ一つの音が本当に鮮明になります。アナログとCDの良いところを併せ持った音質だと思います。
水無しでも充分良いのですが、やはり水を入れた方が音に透明感があり解像度も増して楽器ひとつひとつが手に取るように分かるようなってきます。
水を注いでレコード盤に載せるという「儀式」がなんとも楽しい作業になるはずです。
イオン・ヒダスキと同様にマイナスイオンを発生します。
※備前焼は世界に類を見ない「釉薬を一切使用しない焼き物」です。全ての工程が手造りのため外観上、多少の差が生じますことをご了承ください。
マイナスイオンの効果
- レコード盤の静電気を緩和してホコリなどの付着を防ぎます。
- カートリッジの性能を維持向上します。
- 中板の位置も3cm刻みで上下に決められます。
- アーム、カトリッジ、リード線、金属部をさびから守ります。
- ベルト、ゴムシート、カートリッジダンパーの劣化を緩和します。
- アクリルカバーの静電気の発生を緩和します。
【 備前焼の特徴 】
この小さな穴(マイクロポア) と硬い材質がイオンデューサーの高音質の秘密です。
【 イオンデューサー開発記録 】
ヒダスキインシュレーターを購入された神戸のKidさんが、ぐい飲み型をしているヒダスキを何とレコード盤の中心に伏せて乗せ実験されました。そしてスタビライザーとしての物凄い効果を発見してくれました。
「ヒダスキをローカルメールから手に入れて使用しています。アンプ、cdp、アナログプレーヤー、スピーカーのインシュレータに使用してみて、その顕著な効果に驚いています。さらに、今日びっくりするような効果がある使用方法を見つけてしまいました。ヒダスキを伏せてアナログディスクのスタピライザーとして使用みたところとんでもない
効果がありました。 これまでディスクスタピライザーをあれこれ使用してまいりましたが顕著な効果を感じたものはありませんでした。いつも精神安定剤で終わっていましたがヒダスキはものが違いました、顕著な効果を感じます。長谷川様も一度試してみてください。(もう試されたかも)もし、とんでもない効果を感じられるようでしたらスタピライザーの開発をお願いできませんでしょうか。今のままでもいいのですが、中心がとれないので楕円に回転しています、どうもそれが気になっております。
気長にお待ちいたしますので、もしその気になっていただければ幸いです。
不躾なメールをお許しください。貴社のご発展を願っております。」
この話を知った地元の友人もその真似をしてみて、その効果におどろかれ、当時まだアナログプレーヤが無かった私を、部屋に呼んで聴かせてくれました。
彼が持っていた他社の製品と比べてみても音の解像度、楽器の音、ボーカルの生っぽさが断然違っていました。
備前焼の素材自体に不思議な制震効果があるのが改めてわかりました。
早速そのKidさんのメールを備前の林さんに転送して、製作を依頼しました。
しかし、「今どきアナログを聴く人なんて少ないからなー。それに中心に正確な穴を開けるなんて陶器ではまず不可能ですよ」と最初は全くそっけない返事でした。
しかし、そうは言われた林さんも、気になって実験されたのでしょう、数日後にはもう試作造りに取り掛かられていたようです。 そして、備前焼の名人をしても難しいスタビライザーとの格闘が始まりました。
以下、備前焼陶芸家で、イオンデューサーの林さんからの説明です。
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備前焼の歴史は古く、備前焼ー古備前ー須恵器ー縄文式土器と、まあ、ルーツを辿れば人類発祥からと言っても過言ではないでしょう。
現在では、世界を見渡しても釉薬(上薬)を一切使わない焼き物は唯一備前焼だけです。
備前焼はご承知のように陶器で、材料となる粘土は、田んぼの地下数メートルから掘り出し、2〜3年間雨ざらしにして、落ち葉等を加えて醗酵させます。また、収縮率が非常に高く、製作から焼き上がるまでの間に、体積で1/2-1/3に成ってしまう為、
曲がったりヒビ割れしたりと、作る上では非常に厄介なものと言えるでしょう。
また、登り窯では焼成に一ヶ月近くを要し、燃料には肥松を使う為、エントツから真っ黒な煙を吐き、近所の洗濯物はススでまっ黒くなってしまうため、今では地方条例により一年に2回しか焼くことが出来ません。
備前焼が今のように有名になったのは、千利休が備前焼の抹茶碗を愛用していたからでしょう。秀吉にワビ、サビの世界を説いた話は有名ですが、若い秀吉は外観が綺麗な伊万里焼が当時好きだった様です。しかし晩年は、秀吉も自分の棺おけを備前焼で造らせたことも逸話として残っています。
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さて、前置きが長くなってしまいましたが、今回発表するイオンデューサー(ディスク・スタビライザー)の開発に当たっては、上記に述べたように非常に困難なことは最初から分かっていました。
長谷弘工業さんからLPレコード用スタビライザーを開発して欲しいという要望が有った時、私は無理だと言って即座にお断りしたのでした。
しかし、私も「ヒダスキ」を伏せてLPレコードに載せて聴いてみたら・・なんと、まあ、その効果には唖然とするばかりでした。
早速、オーディオ仲間から10種類程の銘柄の違うディスク・スタビライザーを借りてきて比較試聴したところ「ヒダスキ」にはまるで及びません。
何故なんだろう・・・???。色々考えたのですが、結論も出ないまま、それから一ヶ月のうちにアナログプレーヤーは10台を超え、試作も2ヶ月間で100種類を超えてしまいました。しかしながら、芯出しが難しく、穴径もマチマチで満足のいくモノは2-3個でした。
最初から穴を開けて焼成することを諦め、最後に穴あけ加工できないかと、専門業者に尋ね、タイル用ドリルなら加工できるのかも知れないというので、早速テストしたところ一発で刃が欠けてしまったのでした。備前焼のほうが硬い事は最初から分かっていたのですが、もしや・・・と思ったのですが矢張りダメでした。
思案した挙句、本焼きの前に700℃、30時間で素焼きと言う工程を入れて(本焼成は1200℃、48時間)
この地点で加工することにしたのですが、今度は備前焼のほうが割れたり欠けたりで、此れもうまくはいきません。
こんな事を繰り返しているうちに、「もうやーめたっ!」と何度思った事か・・・・。
しかし、この音の良さは自分だけが楽しむ訳にはイキマセン(全国のLPレコードファンの為にも)。
それに、長谷川さんをはじめ、「ヒダスキ」を購入されたアナログファンからも期待され、何通ものメールを戴いている事だし。。。
思い直して、また試作を作り始めるのですが、期待と落胆の続く毎日でした(私は備前焼の店を経営しているのですがここ半年近くはオーディオショップに成りつつあります)。
開発を始めた頃には3−4ヶ月で製品化出来るだろうと思っていたのですが、試行錯誤を繰り返しているうちに既に半年が経ってしまいました。
今回発表する「イオンデューサー」の値段は世界一高いかも知れませんが、効果は値段以上であると自信を持っております(工業製品と違い全てが手造りで、工程の手間を考えると決して高くは御座いません)。
私は、周りからオーディオキチガイと言われる事・度々ですが、キチガイだからこそ、こんな気違いジミタ事が出来たのだと自負しております??。
是非皆さんも、一層のオーディオキチガイに成らんことを心より願っております(長谷弘工業さんと相談して、貸し出し制度、或いは、お気に召さなかった方には返品可能とする方向で検討していますので、お気軽にご相談下さい)。